基本方針の基本的な考え方に関する第2回検討委員会の委員意見の集約

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ボランタリー活動の定義


1 ボランタリー活動とは幅広いものであるという認識が必要ではないか。
・ 私たちのなかで、いつの間にか「ボランティア」というもののイメージが出来ているが、これから一度離れて、ボランタリーな活動ということで幅広く見ていかないといけない。
・ 福祉に限定することなく、幅広くボランタリーな活動を実施している団体を考慮する必要がある。(既成の地縁団体、青少年活動、国際交流・協力、従来の福祉の概念を越えた活動を行う団体、コミュニティ・ビジネスなどの有償の活動を行う団体、JCなどの奉仕団体、キャンパスでの学生ボランティアなど)
2 ボランタリー活動の定義を位置づけるべきではないか。
・ 兵庫県の条例は、他県と違って「ボランティア」ではなく、「ボランタリー」という言葉を使っているが、これが従来の「ボランティア」とは違う言葉であるということを、基本方針の中でハッキリさせた方が良いのではないか。

県の支援の考え方


1 既存の地縁団体の活性化が必要ではないか。
・ 従来の自治会や婦人会のようなところを活性化しないとボランティア活動は広まらないと思う。
2 自発性・自主性を確保した県の支援が重要ではないか。
・ 把握されたくないという人の方が、本来はボランティアなのだろう。その時に県も「放っておきます」と言うのもボランティアへの関わり方の一つではないか。
・ 行政の傾向として、弱者に対する保護という方向になりがちだが、ボランティアというものを考えた場合、手取り足取りでは育っていかない。
・ ボランティアはたくましく育ってほしいと思っているので、従来のような過保護の保護政策をしないということを明確にルール化すべきではないか。
・ 行政は市民活動における条件整備で誘因を与えてはいけないと考えている。
3 時代の流れ・要請にあったスタンスが問われているのではないか。
・ 基本的には行政があまり手を出さないということは非常に大事なのだが、行政が急に手を引くのも難しい問題が起こるのではないか。
・ 団体の方にも、行政はボランタリーな活動に介入するなと言いつつ、一方では保護せよということを矛盾を感じないで言っていることがある。
・ 既に行政が支援しているものであっても、支援のスタンスを少しずつ変えていけば良いのではないか。また、それらの団体が、これまでに果たしてきた意義を議論しても良いのではないか。
4 地域性の配慮が必要ではないか。
・ これまで言われてきたボランティアの原則の中にも、例えば、無償性という時代に合わなくなってきているものがある。地域によっては、これをまだ重視しているところがある。
・ 地域によっては、福祉中心のボランティアが行われているところが多く、福祉に限らず、青少年や環境、消費者問題などあらゆる分野を対象とするというものとは基本的な考え方が違っているところもある。


基本方針のあり方


1 位置づけ
・ 今後の成熟社会において県民ボランタリー活動が一層促進されるような県の施策を総合的かつ計画的に推進するための基本的な考え方やあり方を示すものである。
2 簡潔明瞭なルールとしたらどうか。
・ 基本方針とは、県が施策を展開するにあたってのマスタールールみたいなものである。
・ ここで定めるものについても簡潔明瞭なものとしてはどうか。
3 理念として整理してはどうか。
・ 基本方針制定にあたって、基本スタンスみたいな、理念みたいなものをハッキリさせておく必要があると思う。
・ フォーラムで、行政に放っておいてほしいという意見よりも要望の方が量的に多いと、行政に依存してしまい、強く育てるという方向性がなくなってしまうので、理念でもって長期的な視点から決めていくことが大事ではないか。
・ 理念の整理においてキーワードの抜き出しが大事ではないか。


seikatsusouzouka@go.phoenix.pref.hyogo.jp



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