地域と信頼を築き、ともに発展することを目指す
事業者名 | 山陽特殊製鋼株式会社 |
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代表者名 | 代表取締役社長 樋口 眞哉 |
創業 | 1933年11月10日 |
資本金 | 201億8,268万円 (2017年3月31日現在) |
従業員数 | 2,598名 (2017年3月31日現在) |
所在地 | 姫路市飾磨区中島3007番地 |
主な事業活動 | 特殊鋼鋼材、金属粉末、素形材の製造・販売など |
ホームページ | http://www.sanyo-steel.co.jp/ 山陽特殊製鋼へ |
掲載日 | 平成30年3月22日 |
山陽特殊製鋼株式会社
総務部長 吉竹 広喜 さん 総務部 広報グループ グループ長 柴田 学 さん
公益財団法人 山陽特殊製鋼文化振興財団
事務局長 竹内 克敏 さん
にお話しを伺いました。
何を製造されている会社ですか
私たちは鋼にクロムやニッケルなどの合金を加え、固い・熱に強い、さびにくい等の様々な特性を持たせた特殊鋼を製造しています。それらは、自動車や鉄道、工場や風力発電機、スマートフォンなど、私たちの生活に必要不可欠な製品の素材として、様々な分野で活用されています。その中でも、自動車をはじめとする機械や設備の回転を支える部品として使われるベアリングの素材となる特殊鋼「軸受用鋼」は、国内トップシェアを誇ります。
次世代を担う人材育成に尽力されているとお聞きしました
次世代を担う子どもたちに物づくりへの興味・関心を深めてほしい、地元企業である当社のファンになってもらいたいとの思いから、近隣の小学校から5年生の児童を招待し、工場見学会を実施しています。以前は、対象を2校としていましたが、2017年度から4校に拡大し、600名近くの児童たちが見学にきてくれました。はじめに鉄資源のリサイクルや特殊鋼製造のしくみを説明してから、
実際の現場をみてもらいます。工場の巨大な機械設備や、それらから発生する大きな音や熱を間近で見て感じることができ、児童から驚きの声があがります。
毎年、見学後には児童たちから多くの質問をいただきます。小学校5年生は社会の授業で工業について学びますので、この工場見学会が学習を深めるよい機会となっていれば幸いです。
その他の取り組みとしては、姫路工業高等学校の機械研究部へ練習用の鋼材を提供しています。部員のみなさんは、高校生ものづくりコンテストでの入賞を目指し、日々技術の鍛錬に励んでいます。その一助になればという思いで、2015年から提供しています。
地域の文化振興にも寄与されていますね
当社では、地域における文化振興に寄与することを目的に 公益財団法人山陽特殊製鋼文化振興財団を設立しています。文化講演会の開催や、小・中学生によるニュー・イヤー・コンサートの開催、図書の寄贈などを行っています。
文化講演会ではスポーツや科学、歴史などその時々のトレンドも踏まえた多種多様な講演会を展開しています。毎年開催しており、2018年で27回目を迎えます。
ニュー・イヤー・コンサートは、児童・生徒に音楽の楽しさを肌で感じてもらうこと、合唱や吹奏楽の練習の成果を発表する場を提供することを目的とし、音楽活動を通して豊かな人格形成の一助になることを願い、姫路市教育委員会との共催で毎年1月に開催しています
図書の寄贈は、本を通じて豊かな感性と多様な価値観を身につけてもらえるよう、学校図書館の活性化を目指しています。姫路市内には69の小学校があり、児童が小学校に通う6年間に2回の図書寄贈ができるよう、3年で一巡させる計画としています。
陸上競技部による活動が盛んですよね
姫路市内の小学校のマラソン大会にゲスト参加し、走り方のアドバイスやペースメーカーとして伴走する等、以前から地域との関わりはありましたが、 昨年から小学4年生~中学3年生を対象とした陸上競技部による「1日陸上教室」を文化振興財団主催で開催しています。
身体を動かす楽しさを感じてもらうことと、子どもたちの健康増進と競技力向上を目指し、地域のスポーツ振興に貢献することを目的としています。 昨年は、準備運動に遊びを交えて楽しんでもらえるよう工夫し、最後には、子どもたちと陸上選手によるミニ駅伝が行われ、子どもたちの懸命な走りで会場は大いに盛り上がりました。
また当社の陸上競技部は姫路市と「道路損傷等情報提供の協力に関する協定」を締結しています。この協定は、選手が市内を広範囲にわたり練習で走っていることから、自動車の走行では発見しにくい歩道や車道路側帯の細部の異常を発見することが期待されています。道路の陥没や白線が消えかけていたところを姫路市に情報提供し、補修につながった事例もあります。
活動を継続できる秘訣とこれからの展開について教えてください
当社グループの経営理念は「信頼の経営」です。お客様から、そして社会からの信頼をいただけるよう全力を尽くすとともに、人と人との信頼を築くためのさまざまな努力を日々重ねています。従業員一人ひとりが「社会との共生」を常に意識して行動し、社会を構成する一員としての責任を果たすことで、全てのステークホルダーから一層信頼される企業を目指しています。
当社グループは、地域社会からの信頼を得られる企業であること、また、社会とともに発展することを目指し、これからも「良き企業市民」として積極的に社会貢献活動を行っていきます。
本日はありがとうございました。