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兵庫県内の社会貢献企業を紹介

多様な活動資源とノウハウを持つ「企業」の社会貢献活動を促進し、「ひょうごの地域づくり活動」の輪を一層広げていくため、県内企業による社会貢献活動の実践事例や県の支援・促進施策をご紹介します。

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地球環境への配慮と社会との共生を大切にする

       

阪神

事業者名 伊藤ハム株式会社
代表者名 代表取締役社長 柴山 育朗
設立 昭和23年6月(創業昭和3年4月)
資本金 28,427百万円
職員数 1,747名
所在地 西宮市高畑町4-27
主な事業活動 食肉加工品の製造及び販売、
食肉の加工及び販売、調理加工食品、
惣菜類の製造及び販売
ホームページ http://www.itoham.co.jp
伊藤ハムへ
掲載日 平成29年8月24日

伊藤ハム株式会社 管理本部 人事総務部 担当課長 谷口 彰彦 さんにお話しを伺いました。


社会貢献活動に取り組むきっかけを教えてください。

  以前から各地域での社会貢献活動は行っておりましたが、平成15年4月から組織的に社会貢献活動に取り組むようになりました。平成25年までは、社員に意識を醸成してもらえるように、ボランティア講座を実施していました。具体的には、ボランティアとはどんなことをするのか、その時の心構えとは、といった意識づけをするためのもので、大阪ボランティア協会様に講師を依頼し、開講していました。
 また当初は社会に貢献した者を年1回表彰していました。友愛訪問や人命救助等、自己申告に基づく方式でしたので、所属長が部下の新たな一面を発見することもあったようです。


こうべ森の学校とはどのような活動ですか。

 当社は製造業を営んでおり、少なからず自然環境に負担をかけてしまっています。自然保護につながるような活動を模索している中、神戸市に相談したことがきっかけで、こうべ森の学校の支援を平成15年から始めました。こうべ森の学校とは、行政・市民・企業の協働による市民ボランティア活動で、月に1度、ボランティアとともに、六甲山内の再度公園で活動をしています。1日のうち午前中は、間伐作業等の森林保全活動を行い、午後からは、これに加えて、森の生物や植物の生態を学ぶ自然観察班、苗木育成班や、間伐した木材でペンダントやブックエンド等の製作を行う木工工作班に別れて活動を行います。間伐作業の際には、初心者の方も安心して参加できるよう、熟練したスタッフが木の倒し方の指導を行います。年間延べ600人程のボランティアの方と協力し、実施しています。


その他、環境を意識・配慮した活動はありますか。

■食とecoわくわく探検隊
 年2回、野外炊事や山・川の生き物観察を通じて、自然環境を学んでもらう場として、西宮市在住の方を対象に実施しています。NPO法人こども環境活動支援協会様に運営を支援していただいています。野外炊事では、自社製品と地元の食材を使用しています。例えば、人参の皮はそのまま使用するなどして、なるべくゴミを減らす環境にやさしいレシピを提案しています。調理の合間には、食材の栄養や産地の説明を随所に入れながら進めます。
  参加した子どもたちからは、「苦手な野菜が食べられるようになった」との嬉しい声も聞かれます。野外炊事で昼食をとった後、仁川へ水辺の昆虫観察へと出かけるといったプログラムで、毎回定員以上の応募があり、大変好評をいただいています。


■クリーンアップin甲子園浜
 西宮市にある甲子園浜は、阪神間に残された貴重な自然の砂浜と干潟です。東南アジアを行き来する渡り鳥が飛来する貴重な浜を守るため、年1回、秋に清掃活動をしています。渡り鳥が餌と間違って、レジンペレット(プラスチックの破片)を食べないように、非常に小さいゴミまで、注意深く拾います。
 また単にゴミを拾うだけではなく、西宮市職員から浜のつくりや周辺の歴史等について講話をしていただいています。
 この活動は、当社の社員だけではなく、その家族や周辺の町内会、NPO法人海浜の自然環境を守る会、株式会社ヤマサ環境エンジニアリングの皆様とともに取り組んでいます。



ユニセフの活動を支援していると聞きました。

 アジアへの事業展開をしている当社では、アジアの子どもたちに教育の機会を提供するユニセフの活動を支援する「子ども未来プロジェクト」を実施しています。お客様にご購入いただいた当社対象商品の1パックにつき、1円をユニセフに寄附する仕組みで、今年は約1,200万円の寄附額となりました。
 この取組は、当社の事務・製造・営業などの担当部門を問わず、かかわることができるので、社員の意識づけに大きく寄与していると感じています。



課題やこれからの抱負を教えてください。

 若者の参加が少ないことが課題であると感じています。社内報や社内ネットワーク等での周知は図っていますが、取組への参加には結びついていないのが現状です。あくまで活動は、本人の自由意思に基づくものであるべきだと考えますので、社員への意識づけを工夫する必要があると思います。それぞれの活動にもっと若者が参加し、活動の幅が広がっていくことを期待します。
 今後、社是にもあります「事業を通じて社会に奉仕する」の精神のもと、地域に貢献したいという思いで、さまざまな社会貢献活動に地道に取り組んでいきたいと思います。



本日はありがとうございました。

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