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兵庫県内の社会貢献企業を紹介

多様な活動資源とノウハウを持つ「企業」の社会貢献活動を促進し、「ひょうごの地域づくり活動」の輪を一層広げていくため、県内企業による社会貢献活動の実践事例や県の支援・促進施策をご紹介します。

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しい茸で人を呼びよせ、地域を盛り上げる

       

阪神

事業者名 株式会社 かさや
代表者名 代表取締役 中西 孝之
設立 椎茸狩りは昭和51年、法人化は平成6年
資本金  1,000万円
職員数  15人
所在地 三田市上相野373
主な事業活動 観光農園
ホームページ http://www.kasaya.net
かさやへ
掲載日 平成29年3月1日

株式会社かさや 代表取締役 中西 孝之 さんにお話を伺いました。


かさやさんはしい茸狩りができる施設として有名ですね

 しい茸ランドかさやは、しい茸狩りを中心としたアウトドア施設です。初夏はあじさいが見頃で、秋には黒豆狩りやさつまいも堀り、冬から春にかけてはイチゴ狩りができます。しい茸山は里山にありますので、ありのままの自然を楽しめる施設として、多くの方に楽しんでいただいています。
 





 丘陵地ですので、バリアフリーが完備できているわけではありませんが、障がい者の方へ配慮した最低限の設備は整えていますので、障がいを持つ方にも多く利用いただいています。  







食育体験について教えてください

 しい茸の主な栽培方法として、無農薬で育てる「原木栽培」と人工的に栄養を与えて育てる「菌床栽培」がありますが、近年、流通している多くのしい茸は菌床栽培のものです。栽培期間が原木栽培は1年以上かかるのに対し、菌床栽培は約3ヶ月で栽培できるからです。もちろん色や香り、風味、大きさも違いますので、 本来のしい茸のおいしさを広めたいという思いからきのこマイスターによる食育体験を始めました。
 食育体験は、体験型コース(子ども向け)と美容・健康食育講座コース(女性向け)の2コースを用意しています。「体験型コース」では、しい茸の歴史や栽培方法をクイズラリーで楽しく学び、「美容・健康食育講座コース」では、しい茸の栄養効果や食べ合わせのよい食材、 レシピの紹介をしています。そして、両コースともに、植菌体験をしてもらった後、原木栽培と菌床栽培のしい茸を食べ比べてもらいます。参加者の中には「モノが全然違う」「しい茸が食べれるようになった」といった嬉しいお声をいただいています。





















地元をPRするための商品開発にも力を入れておられるとお聞きしました

日本で初めてビールを醸造した川本幸民が三田出身であることにヒントを得て、「復刻ビール」をPR商品としていましたが、ビールは単価が高く、また消費者が限られており、あまり地元に浸透しませんでした。そこで、より多くの消費者に親しみを持ってもらえるように「ビールアイス」を開発しました。弊社の看板商品である「椎茸アイスもなか」につぐ、人気商品です。
 その他、「椎茸アイスもなか」以外にもしい茸を使用した商品開発にも力を入れています。しい茸を粉末にしたものを混ぜたシフォンケーキを現在開発中です。しい茸を使った地元のPR活動に加え、しい茸が苦手な子どもたちに馴染みのある食品から、まず親しみを持ってもらう目的もあります。イメージを変えることからはじめ、実際に弊社にきて実食することで、苦手意識をなくしてもらいたいと思っています。
 

他団体とのつながりを教えてください

 三田市商工会に加入するまでは、他の企業や団体とはあまりご縁がありませんでした。三田市商工会主催のプロジェクトに参加した時に、障がいのある子どもたちへの支援活動を行っている地元団体「ほほえみ会」と出会いました。それをきっかけに、ほほえみ会に毎年、椎茸アイスもなかの売上げのうち5%を寄附しています。プロジェクトが終了した後も引き続き、寄附を行っており、ほほえみ会は会報を届けてくれたり、クリスマス会にお声がけいただいたりとよい関係が継続できていると思います。
 また先ほどの食育体験と併せ、地元の企業の協力を得て「ピザ作り体験」も実施しています。窯元の石窯を運び入れ、三田産のトマト、かねふくめんたいパークの明太子、弊社のしい茸を使用し、ピザ作りを楽しんでもらっています。
 その他、地元イベントにも積極的に参加しており、三田まつりや味覚まつり、自治体のイベントにも出展しています。




社会貢献活動による社内的な変化はありますか

 商品の売上げから寄附をする活動をはじめてから、社員は「こんないいことをしている会社である」と改めて自覚するようになり、仕事へのモチベーションにもつながっているように思います。お客様にも自信を持って自社商品をオススメすることができますので、お客様も寄附額分を多く負担することなく、気軽に社会貢献ができるといった面で、単に募金箱をおいて寄附をするよりも効果があるものだと感じています。 また弊社アルバイトの学生が自ら対象商品を購入するなど、間接的ではありますが、社内教育にもつながっているように思います。

これからの活動に向けての課題や抱負を教えてください

 神戸三田プレミアムアウトレットなどの集客力をかりながら、地元の相野周辺まで足を伸ばしてもらう工夫が必要だと感じています。また外国人観光客が増加する中で弊社の受け入れ体制の整備も必要です。
 また近隣の農家がたくさんありますが、農家は三田市内の売場まで行かねばならず、高齢化が進む中で、なかなか市内まで野菜を運ぶのさえも困難であるのが現状です。そこで、構想段階ではありますが、弊社で近隣農家を集めた直売所ができれば、より地域への活性化につながるのではと考えています。
 しい茸をきっかけに三田の魅力を関西に留まらず、全国的に発信していき、これからも様々な活動を通して、地元三田をもっと盛り上げていきたいです。




本日はありがとうございました。

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