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兵庫県内の社会貢献企業を紹介

多様な活動資源とノウハウを持つ「企業」の社会貢献活動を促進し、「ひょうごの地域づくり活動」の輪を一層広げていくため、県内企業による社会貢献活動の実践事例や県の支援・促進施策をご紹介します。

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誰かの役に立ちたいという気持ちを大切に~社員総参加で取り組む介助犬支援活動~

阪神地域

企業名 ㈱ウィル
代表者名 代表取締役 岡本 俊人
設立 平成7年6月12日(創業 平成5年10月1日)
資本金 2億6,967万円(平成19年3月現在)
社員数 120名(平成20年6月30日現在)
所在地 兵庫県宝塚市逆瀬川1-14-6
主な事業活動
  • 流通事業、リフォーム事業、リノベーション事業、     開発分譲事業、ファイナンシャルプランニング事業 等
ホームページ
掲載日 平成20年9月12日

株式会社ウィル 営業推進グループ部長 岡田洋子さんにお話を伺いました。

株式会社ウィルが社会貢献活動を始めるようになったきっかけは?

 当社は、地域の方々との繋がりなくしては成り立たない業種で、社長は日頃より、何か本業以外で社会へ恩返しをしたいと考えていたようです。
 2002(平成14)年9月に、社長から「どのような方法で社会貢献するか、考えるように」との指示を受けました。しかし、社会貢献と言われても何をしたら良いのか、どこへ相談したら良いかも分からず、月日が過ぎていきました。
 翌年の5月、社長がたまたまテレビで放映されたドラマ『シンシア~介助犬誕生ものがたり』(注1)に出会ったのです。「これだ!」と思った社長から、翌朝すぐにビデオテープを渡されました。

注1:オートバイ事故で胸から下が動かせなくなった宝塚に住む木村佳友さんが、ペットとして犬を飼いはじめ、そのシンシアが立派な介助犬になるまでを描いた毎日放送製作のドラマ。

何から始められたのですか?

 まず、勉強する事から始めました。「盲導犬」は知っていましたが、「介助犬」や「補助犬」は聞いたこともありませんでした。(注2)また、「社会貢献とは何か」についても勉強しました。
 また、社員全員で順番にビデオテープを見ました。そこには、主人公の木村さんが宝塚在住ということで、私たちが仕事をさせていただき、暮らしている街の風景があちこちに出てくるのです。阪神・淡路大震災で主人公一家が被災した場面では、地震を乗り越えてきた当社と重なります。
 このようにして、社員全員が社長の「これだ!」を理解し、介助犬支援活動を始めることにしました。そして、私たちだからこそ出来ることは何かを考えました。

注2: 2002(平成14)年に施行された『身体障害者補助犬法』には、「身体障害者補助犬とは、盲導犬、介助犬、及び聴導犬をいう。」と定義されている。

会社には「シンシア」や「エルモ」(注3)の写真が掲げられ、パンフレットや募金箱が置かれていますね。

 木村さんにお会いし、「介助犬のことを知ってもらうだけでも有難い」というお話を聞いて、広報活動への支援に重点を置いています。
 当社(本社)に来社された方は、エレベーターで2階へ上がられるのですが、その2階のエレベーターのドアが開いた正面に介助犬コーナーを作り、必ず目に留まるようにしています。
 2005(平成17)年4月の新社屋披露パーティーの折りには、シンシアを紹介する部屋を設け、訪れた取引先のみなさんや社員が木村さん、シンシアと交流しました。
 木村さんとシンシアに会うと、強い信頼関係で結ばれた絆を感じます。人と犬ではなく、私には“二人”に見えますふれ合った一人ひとりの感じることは違うでしょうが、その人たちが家族や友人に話すことで、介助犬への理解が広まることを願っています。

                         

注3:シンシアは2005(平成17)年12月に引退し、木村さんの介助犬はエルモにバトンタッチされた。シンシアは2006(平成18)年3月14日に天国へ旅立ちました。

            

他にはどのような支援活動をされているのでしょうか。

 支援活動をすると決めて最初に始めたのは、当社発行の各種広告物へのシンシアのイラストの掲載です。これは今も可能な限りの広告物で行っていますし、当社のホームページからは社会福祉法人日本介助犬協会ホームページやエルモのブログにリンクできるようにしています。

 また、全事業所に募金箱を設置し、来店されたお客様にも介助犬について知っていただき、支援の輪を広げていきたいと思っています。
 さらには、2004(平成16)年から毎年、社内親睦会でフリーマーケットを開催して、社員や取引先から寄せられた品物を販売し、売上金の一部を社会福祉法人日本介助犬協会やシンシア基金に寄託しています。

 ボランティアとか支援とかと言うと大層だと思っている人が多いと思いますが、当社の活動は、すでにある広告物や社内懇親会にちょっとした事をプラスしただけで、改めて何かを始めたわけではありません。人の気持ちさえあれば、できることだと思っています。

社員全員で支援活動に取り組んでおられますね。

 当社は、“当たり前のことを当たり前に、一生懸命に取り組む”をモットーにしています。ですから、社屋の掃除は業者を入れず毎朝全員でしていますし、お弁当の空き箱は洗ってから捨てるようにするなど、ゴミの分別も厳しく行っています。
 そして、“みんなで”が基本ですので、介助犬支援活動も成り立っているのだと思います。“誰にでもできることからやろう、決めたことはやろう”ということを続けています。

 当社の介助犬コーナーで、社会福祉法人日本介助犬協会オリジナルグッズを販売していることから、木村さんが商品を持って来られることがあります。そんな時は、社員が木村さんとエルモの周りに集まり、その場には温かい空気が流れ、優しい気持ちになります。

 木村さんとエルモに会うことで、私たちは無形のいろいろなものを得ています。ですから、また会いたい、役に立ちたい、と思うのです。

そこで、社員の方にも聞きました。活動についてどう思いますか?

谷垣さん(総務グループ総務チームリーダー)

 犬といえばペットというイメージでしたが、シンシアに会って、人生のパートナーとしての役割の犬がいることを知りました。
 イベントの度に木村さんとシンシアが来てくれてうれしいです。今は仲間のような存在です。

齊藤さん(経営品質管理チーム)

 入社して、初めて介助犬について知りましたが、自然に馴染んできた感じです。
 介助犬への支援は、私にとっては当り前のことで、一時だけ力をかけるのではなく、社員一体となって続けて行く事が大切だと思っています。
 お客様とお話しをする中で、介助犬についての認識も持ってもらえることがうれしく、多くの方に身近に感じてもらうことができればと思います。

            

社会貢献活動は企業活動にどんな影響を与えていますか。

 当社の営業スタイルとして、時間をかけてお客様と話をし、お客様に成り代わって物件が選べるくらいにその方のことを知るようにしています。ということは、相手の立場に立って物事を考えるということです。
 社長からは、常々「相手の目を通して自分の言動・行動を見るように」とも言われています。

 私たちは、木村さんとエルモに会えば会うほど、障害者の大変さを知るとともに、自分の無力さを感じます。それは、自分を戒めることや謙虚な心を思い出すことにつながり、企業活動にも役立っていると思います。

 当社はまだ創業して15年の、社員の平均年齢が27歳という若い会社で、地域の方々に勉強させていただくことばかりですが、地域の会社、愛される会社でありたいと思っています。

            

今後の活動は?

 介助犬がまだまだ認知されておらず、レストランやスーパーで入店を拒否された話を聞くと、もどかしい思いがします。
 当社はこれからも一人でも多くの人に、介助犬について知ってもらえるような支援を行っていこうと考えています。
 そして、今後はもっとたくさんの人が木村さん・エルモとふれ合える機会を増やしたいと、「介助犬Day」を設けることなどを検討しています。
 「企業市民」として、あたたかい心のつながりのある社会貢献をしていきたいと思っています。

これから「社会貢献活動」に取り組もうとされている企業への一言をお願いします。

 誰もが、人の役に立ちたいという気持ちを持っていると思います。何かちょっとしたきっかけがあれば、気持ちから行動に移せるのではないでしょうか。

 当社のきっかけは、一本のドラマ『シンシア~介助犬誕生ものがたり』でした。みなさんも何かのチャンスを見逃さず、行動へのきっかけにしてほしいと思います。

 そして、社員の中に潜んでいる“誰かの役に立ちたい”という気持ちを大切にしてあげてください。

            

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