“但馬の誇りたれ”の精神のもと取り組む社会貢献
| 企業名 | 香住鶴株式会社 |
|---|---|
| 代表者名 | 代表取締役 福本 芳夫 |
| 設立 | 昭和20年12月18日(創業 享保10年) |
| 資本金 | 9,600万円 |
| 社員数 | 40人(パート含む) |
| 所在地 | 兵庫県美方郡香美町香住区小原600-2 |
| 主な事業活動 | 酒類製造販売 |
| ホームページ | |
| 掲載日 | 平成23年1月5日 |
香住鶴株式会社 代表取締役 福本 芳夫さん(右) 製品部店舗課 課長兼福壽蔵店長 福本 澄子さん(左)にお話を伺いました。
社会貢献活動に対するお考えを教えて下さい。
私たちの主な事業は地酒の製造・販売です。地酒とは文字通り地元から生み出されるお酒であり、地酒の基本は全て地元にあります。ですから、地元である但馬地域への社会貢献なしに商売するということは到底考えられません。
地元で一番飲んでもらえるお酒にすること、地元産の原料を使用すること、地元で操業することで雇用機会を創出すること、商品を販売することにより流通産業を潤すこと、世界各地に当社の商品を売り出すことで地元をPRすること、これらすべてが社会貢献につながると考えています。
総務大臣賞である「ふるさと企業大賞」を受賞されたとのことですが。
ふるさと企業大賞は地域の経済や雇用、イメージアップに貢献していると認められた企業に贈られるものです。
当社は、同賞を平成21年に受賞しましたが、日本酒製造企業では全国で初めて、但馬地域の企業でも初の受賞だと聞いています。
平成15年の工場移転を機に酒蔵を開放して観光客向けに酒造りを見学できる設備を設けました。また、販売スペースを併設し、但馬各地の企業と連携して、酒や酒かすを使用したケーキや和菓子などを開発販売することで地域の活性化に貢献できたと思っています。
また、今回の受賞は、新たに施設を設けたことにより社員数を、当初28人であったのを40人にまで増やしたことを評価していただいたものです。受賞出来たのは当社を支えて下さった地域の方々のおかげです。
地元へのご恩返しの意味も込め、受賞を記念してコウノトリの野生復帰のために役立てられるコウノトリ基金へ30万円寄附させて頂きました。
地域住民の方と積極的に交流されているようですが。
地域の人々が利用できるギャラリーとして酒蔵の物販スペースには、地元の方が作った民芸品や工芸品を展示・販売するスペースを作り、木造の酒蔵見学廊下には地元の方の絵画や写真等の作品を展示するためにスポットライトを整備し、写真展などを年に数回開催しています。また年に2回、酒蔵で蔵祭りを行い、地元の農家の方には地採り農作物を販売していただき、地元企業には出店という形で参加して頂いています。地元の方に気軽に訪れてもらえる酒蔵になるように今後も工夫していきたいと考えています。
酒蔵見学について教えて下さい。
酒蔵見学を始めたきっかけは、流通形態の変化で、従来の「酒屋さん」が減少し、お酒について造り方、最適な飲み方等の説明ができない量販店等の売り場が増えたことにありました。
一人でも多くの人に日本酒のことを知ってもらいたいという思いから酒蔵見学の受け入れを始めました。見学者はスリッパや帽子の着用が必要ですが、見学コースを出来るだけガラスで仕切らず、実際に日本酒を造っている部屋まで入ることが出来るようにすることで、日本酒独特の香りや酒蔵の雰囲気を楽しんで頂けるよう工夫しています。
このように他では味わえないような酒蔵独特の雰囲気や香りを気軽に味わってもらうことも酒蔵の使命だと感じています。
植樹事業にも参加されているようですが。
植樹事業は「ふるさと香住塾」(注)が活動の中で、香住の海が水質悪化の影響で磯焼け(海藻が生えない状態)し、豊かな漁業資源が減少してしまうことを危惧して、海を綺麗にするには、まずその海に流れ込む川を綺麗することから始めようと香住の海に流れ込む矢田川の上流に広葉樹を植え始めたのがきっかけでした。
私たちも酒造りの際に、矢田川の水を大量に使い、大きな恩恵を直接受けている企業として、新入社員を含む10名以上がボランティアで植樹事業に参加しています。
(注)香美町内で活動するボランティアグループ
今後の取り組みについて教えて下さい。
私たちの事業は但馬の豊かな自然環境に支えられて成り立っています。そこで、但馬の自然環境の保全のために何かしたいと思い、創業、設立、移転等から何周年という節目の年に但馬の自然環境保全のためのキャンペーンをしようと考えています。具体的な内容はまだ決めていませんが、何らかの形で但馬の自然を守る活動に寄与したいと思っています。
また、社員が積極的に社会活動に参加出来るような社内の体制を整えたいと思っています。社会活動に参加することによって社会の中の自分たちの立場を認識したり、見識を広め、但馬を誇りに思うきっかけになればと思っています。
これから社会貢献に取り組もうとする企業への一言をお願いします。
どのような業種の企業も、地元の方に「この会社は私たちの誇りだ」と思ってもらえるような企業活動をしていかなくてはいけないと思います。
製品、社員そして会社全体を地域の方に誇りに思ってもらえるようするにはどうすれば良いかを考えて活動することが、ひいては社会貢献につながっていくのではないでしょうか。
本日はありがとうございました。

