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兵庫県内の社会貢献企業を紹介

多様な活動資源とノウハウを持つ「企業」の社会貢献活動を促進し、「ひょうごの地域づくり活動」の輪を一層広げていくため、県内企業による社会貢献活動の実践事例や県の支援・促進施策をご紹介します。

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地域と共に取り組む環境保全型の社会貢献

阪神地域

企業名 アサヒビール株式会社
代表者名 代表取締役社長 荻田 伍
設立 昭和24年9月1日
資本金 182,531百万円(平成20年12月31日現在)
社員数 3,713名 (平成20年12月31日現在)
所在地 東京都墨田区吾妻橋1-23-1
主な事業活動
  • 国内酒類事業
ホームページ
掲載日 平成21年5月31日

アサヒビール株式会社 西宮工場 総務部長 高橋清さんにお話を伺いました。

アサヒビール株式会社は「企業の社会的責任(CSR)」についてどのように考えておられますか。

 企業として社会的責任を果たすことは、企業にとって最も重要なテーマだと認識し、CSRの取り組みは、あらゆる企業活動の土台と位置づけています。

 当社の支柱である経営理念に、「最高の品質と心のこもった行動を通じて、お客様の満足を追求し、世界の人々の健康で豊かな社会の実現に貢献します。」とあります。お客様満足(Customer Satisfaction)の向上を目指してお客様と交流する(Relation)、つまり「CS+R」を通じてCSR(corporate social responsibility)を果たして行きたいと考えています。

御社の取り組まれるCSRの内容はどのようなものですか?

 当社は「食と健康」を主な事業領域とし、持続可能な未来社会実現のために、環境と社会に配慮した事業活動を通じて、社会的責任を果たすことをCSR方針としています。

 そのため、6つの優先取り組み項目として、「品質の追求」「法令・倫理規範の遵守」「環境保全活動」「適切な情報開示」「地域社会との共生」「適正飲酒の啓発事業」を掲げています。

「環境保全活動」の具体的な取り組みを教えてください。

 主要商品である酒類や飲料、食品は、水や穀物、果実からつくられます。それら自然の恵みを育んでくれる地球環境を保全していくことは、事業の存続に関わる問題です。

 現在、全国47都道府県ごとの自然や環境などの保護・保全活動に、対象商品1本につき1円が活用される“うまい!を明日へ”プロジェクトを展開しています。

 47のプロジェクト中、兵庫県では『ひょうご豊かな森づくり憲章』に基づき森林の保全・再生への取り組みが推進されていることに賛同した活動を行っています。

 平成21年3月下旬から平成21年4月下旬に製造し、兵庫県内で販売した「アサヒスーパードライ」缶1本につき1円を「社団法人 兵庫県緑化推進協会『緑の募金』」に寄付し、コウノトリの生息環境を守る森づくりや目の不自由な人が楽しめる香りの森づくり等の里山保全活動にお役立ていただきます。

ボランティア活動についてどのようにお考えですか?

 当社は「社会的に責任を果たす企業」として、企業は利益を得るだけでなく、社会を良い方向へ変革していく義務も負うと考えています。

 次の4つの項目を挙げ、従業員のボランティア活動への参加を促進しています。

  1. 市民の主体的な参加促進を応援すること
  2. 地域社会の活性化を応援すること
  3. NPOセクターを応援すること
  4. 新しいソフト開発を応援すること

西宮工場としての取り組みはありますか?

 「地元兵庫県内で水源地保全活動ができないか。」と工場内で検討を重ねていたところ、兵庫県丹波県民局から「企業として森林保全に協働できないか。」というお話しがありました。活動させていただく場所の視察や打合せを通じ、今回、丹波市青垣町遠阪地区における森林保全活動に協働で取り組む協定書に調印いたしました。

 今後、具体的な活動計画を作成し、従業員が参加して森林保全活動を展開してまいります。私たちは、現地で森林保全活動をするだけでなく地元の皆さんとの交流を大事にしていきたいと思います。そして、西宮工場に工場見学にいらっしゃるお客様に、蛍やお祭りなど丹波市の素晴しい自然をPRしていきたいと思います。

工場の地元での貢献活動はされていますか?

 西宮は宮水を用いた酒蔵がたくさんありますが、当社もこの地に良い水が出ることから、昭和2年に西宮工場を建設しました。工場周辺の清掃活動は、従業員が自発的に取組んで きました。現在では年2回の西宮市一斉清掃活動に参加させていただいており、1回あたり約80名の従業員が地元の皆さんと一緒に活動を行っています。

西宮工場では「環境」以外の活動もされていますね。

 当社は、総合酒類メーカーとして適正飲酒のための啓発活動を推進しています。西宮工場では大学とタイアップして、大学生にお酒に関する正確な情報と飲酒の基本を知ってもらうセミナーを開催しています。昨年は甲南大学、今年は関西学院大学の学生を中心に展開しました。今後もその活動をさらに拡大していきたいと思います。

 また、全社で取り組んでいるワンビールクラブやエコマイレージにも、もちろん参加しています。

 ワンビールクラブは、「ビール一杯分の社会貢献を」を合言葉に、社員の自発的意思により毎月1口200円から積み立てて、さまざまな社会貢献団体へ寄付するという募金制度です。

 エコマイレージは、社員がボランティア活動をすることによりたまったポイントをもとに算出した金額を、地域の団体へ寄付します。西宮工場では先日献血を行いましたし、西宮商工会議所主催のチャリティーバザーにも寄付をさせていただいています。これらもポイントの対象となりわずかですが地域の方々に貢献できたと思います。

これから社会貢献活動に取り組もうとする企業への一言をお願いします。

 当社の取り組みは、「お客様の満足を追求する」ことを基本として、それに沿った活動を行っています。

 これから社会貢献活動に取り組もうとする企業は、最初はあまり構えて大層なことを考えるより、地元と手を取り合い、地道な活動から始めてはどうでしょうか。

 そして、活動には旗振り役が必要です。当社では、興味がなかった社員が旗振り役に誘われて参加し、活動が好きになってしまったという例があります。

 中核になるリーダーがいれば、そこから輪が広がっていくと思います。

本日はありがとうございました。

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