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兵庫県内の社会貢献企業を紹介

多様な活動資源とノウハウを持つ「企業」の社会貢献活動を促進し、「ひょうごの地域づくり活動」の輪を一層広げていくため、県内企業による社会貢献活動の実践事例や県の支援・促進施策をご紹介します。

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「社会を貢献する製品」をつくる
~「見てもらう工場」「発信する工場」への取組~

企業資源の寄付

自主プログラム

社会的商品・サービス       

事業者名 株式会社クボタ
代表者名 代表取締役社長 木股 昌俊
設立 1890年2月
資本金  840億円
社員数 33,845名
所在地 本社:大阪市浪速区敷津東1丁目2番47号
阪神工場(武庫川事業所):尼崎市大浜町2丁目26番地
主な事業活動 農業機械、水道用鋳鉄管等の開発・製造・販売
ホームページ http://www.kubota.co.jp/
株式会社クボタのページへ
掲載日 平成27年4月24日

株式会社クボタ 阪神工場 武庫川事業所
 勤労課 課長 近藤 慎介 さん
 勤労課    信井  慶 さん
にお話を伺いました。

御社の社会貢献活動の概要についてお教えください

                                                 

  クボタは、明治23年の創業以来、鋳物業を中心に事業を展開し、現在は食料・水・環境に係る様々な事業展開を行っているメーカーです。ここ阪神工場(武庫川事業所)は、鋳鉄管の工場として昭和15年(1940年)に設立されました。主に水道管路として布設される鋳鉄管は、口径75mm~2,600mm、管長4m~6mと、多岐に亘る種類を生産しており、なかでも「耐震管」と呼ばれる地震に強い水道管の製造が中心となっております。一番新しい製品「GENEX」は、特殊な塗装処理を施すことで100年の寿命が期待されています。また、従来品より省スペース、省エネルギーで地中に埋設できることから、環境にやさしい製品ということで、尼崎エコプロダクツにも認定されました。そのほか、地震災害時の水を確保するため、「緊急用耐震貯水槽」も製造しています。これは、通常は管路として機能していますが、大きな揺れを感じたとき瞬時に弁が閉まり貯水槽に水が溜まる仕組みになっています。

 この貯水槽は学校のグラウンドや大きな公園の下に埋設されており、1万人が3日間使える水を確保できます(緊急時の飲料水を1日3リットル/人と仮定)。弊社で製造した耐震型緊急用貯水槽は、尼崎市内4カ所に設置されております(2014.12現在)。
 クボタでは、「食料」「水」「環境」をキーワードに、これらの分野がかかえる様々な課題を解決するための社会貢献活動「クボタeプロジェクト」に6つの“e”の視点を持って取り組んでいます。6つの“e”とは、「arth(地球にやさしい)」「cology(環境保全)」「at(安全で安心な食料)」「ducation(教育・農育・水育)」「au(安全で美しい水)」「motion(生きる感動)」です。これらの視点から取り組む事業として、耕作放棄地の再生支援や農業体験教室、地域ブランド・産直品PR、海外の水環境改善などがあります。
 また、阪神工場では“「顧客・地域に感動を与える工場」になろう!”というスローガンのもと、「見てもらう工場」「発信する工場」を目指して、地域貢献活動に取り組んでいます。

具体的にはどのような活動を行っていらっしゃいますか

  兵庫県では、尼崎臨海地域(国道43号線以南約1,000ヘクタール)において、環境共生型のまちづくりを目指した「尼崎21世紀の森構想」を進めています。これは、地域で苗木を育て、100年後に緑豊かな森を形成するプロジェクトですが、その活動の柱となるゼロからの森作りに、クボタ阪神工場も参加しています。
 具体的には、苗木を工場の中で育て、育った木を植樹するという活動です。従業員が交替で苗木を育て、長期休暇時も交替で世話をするなど2年間、大事に育ててくれました。従業員は、大きく育った苗木を植樹することを非常に楽しみにしており、構想のあるエリアは、今はまだ草木の少ない地域ですが、いずれ森になることを従業員一同、願っています。

  また、先日尼崎市内で開催された「阪神南ふれあいフェスティバル」において、現在の阪神南地域を30年後に伝えるタイムカプセルを設置することになり、そのタイムカプセルを弊社の水道管の技術を使い製作させていただきました。タイムカプセルの中には小学生のメッセージや地域の魅力を伝える写真、公募した俳句・川柳が収められています。30年後、森になりつつあるこの地域で、無事にタイムカプセルとしての役目を果たし、地域の皆様に喜んでもらえる日がくることを楽しみにしています。

「見てもらう工場」「発信する工場」について詳しく教えてください

  先ほどご紹介した地域貢献とは別に、毎年、市内の小学5年生を対象に、工場見学を開催しています。
 食品メーカーなどと違い、鋳物の製造現場は、粉じんや騒音などが発生するため、あまり綺麗と言える環境ではありませんでした。そのため、従来は関係者のご見学のみに限っておりましたが、工場にお越しいただくことで地域との距離も近くなり、また見てもらうことで従業員一人ひとりのモチベーションも向上するのではないか、と見学の受入ができるよう工場内美化の意識を高めることにしました。具体的には日々の5S活動(整理、整頓、清掃、清潔、躾)を進めることで、働きやすい職場環境づくりを心掛けています。また、見学いただくための展示コーナーも整え、耐震管のしくみがわかるような稼働モデルを設置しました。
 工場見学では、製造現場ではモノづくりの迫力を感じていただき、展示コーナーや廃棄物リサイクルのしくみがわかる「環境道場」などの見学を通じて、地球環境にやさしいモノづくりについての関心を深めてもらいたいと期待しています。小学生は私たち従業員の説明に熱心に耳を傾け、予想もつかないような質問を受けることもあり、私たちも改めて勉強になる良い機会となっています。工場見学を通じて、次世代を担う子ども達の学びのお手伝いができればと考えています。

今後の展開についてお聞かせください

 クボタグループでは、創業以来「食料」「水」「環境」に係る製品・技術・サービスを通して、問題の解決に寄与してきました。製品が社会で活躍することはもちろんですが、企業活動を通じて地球環境や地域に貢献できるよう、今後も様々なことにチャレンジしたいと考えています。

本日はありがとうございました。

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