(報告者 鳥越委員)
1 日時 平成11年11月14日(日)13:30〜16:00
2 場所 いたみホール(伊丹市宮ノ前1−1−3伊丹市文化会館)
3 講師等 鳥越委員
4 参加者数 155名
5 主な意見の概要
(1)県民ボランタリー活動の促進のための施策の推進に関する基本的な事項
@ 基本方針の性格
● 「行政が担ってきた領域に、ボランタリーセクターが参加し、行政とボランタリーセクターが協働することが大事である。」
● 「ボランティアの位置づけが社会の中にあるべきではないか。」
● 「具体性に欠けている面が多い。」
A 基本的な考え方
● 「ボランティアの定義として、民間性、自主性、独自性、先駆性、実験性、開拓性を重視してほしい。」
● 「県の条例ができても、実際に市がそれを受け止めてくれなかったら、ボランティア団体等は宙ぶらりんになるのです。」
(2)県民ボランタリー活動の機会の提供及び基盤の整備に関する事項
@ 気運の醸成
● 「県や市におけるボランタリー活動をしている人の評価の仕方が疑問である。」
A 多様なニーズに応じた講習会等の実施
● 「ボランタリー活動に携わる人たちが説得や交渉などのプレゼンテーション能力を身につけることが重要である。」
B 交流の促進
● 「フォーラムのような機会を多く設け、意見交換することで、条例もわかりやすくなるし、身近なものになる。」
● 「条例などに触れる機会をもっとつくっていくことが必要である。」
C 支援拠点の整備
● 「ボランティア活動と福祉も含めた活動拠点の整備が必要である。とくに、公民館は法律で使えない状態になっており、法律改正を望む。」
● 「学校の空き教室を地域の人々に開放してほしい。」
● 「難しい条例などを理解させてくれる窓口があれば、市民も参加しやすい。」
● 「市のどこが担当窓口となって相談をもっていけばよいのか、わからない。」
● 「ボランティア団体一つでは小さいが、それをコーディネートしてくれたり、芽を見つけてくれる行政の窓口があれば、社会は変わり、可能性がふくらんでくる。」
D リーダーやコーディネーターの養成
● 「リーダーやコーディネーターの養成を学生に向けて実施してほしい。」
● 「リーダーやコーディネーターの養成に、若手の人材の養成を入れていただきたい。」
E 実務のための支援
● 「会計等の事務が大変な作業になることから、総合窓口を設け、税務面なども含めて、センターとしてあげる必要がある。」
● 「NPO法人格の取得の手続きが非常に煩雑であり、事務負担が大きく、簡略化してほしい。」
● 「会計や総務的な事務を行う専門的な支援チームをNPOとして立ち上げて、有償で代行させることも考えられる。」
● 「助成のための申請書の手続きをどのようにすれば効率的なのか疑問である。」
F 財政支援方法の検討
● 「企業がNPO法人に寄付した場合の税額控除が必要である。」
● 「NPOが組織を立ち上げる場合の財政的な支援、報告義務、法人税の支払いが困難である。」
● 「助成金について、内容が良ければ、継続的に支援してほしい。」
● 「団体自身が説明責任を果たし、社会的な評価を受け、助成金や補助金、寄附に循環していく。」
● 「私たちのボランティア団体は自主団体で、会費も自分たちで集めており、行政から助成金が入ると活動しにくい面がある。」
● 「行政が評価して援助金を与えるのではなくて、ある団体が評価して援助金を出せば、行政との関係が対等に進んでいくのではないか。」
● 「ボランティア債のようなものを第三者機関が発行して、ボランティア活動に賛同する人からお金を集めて、妥当であると判断が下りたら、そこに活動資金を回すといった新しい資金調達方法があると考えた。」
● 「一市民として考えた場合、全てのボランティアに税金を使われていいのか、大事なところと思う。ボランティアは個々がやりたいからやることから始まっており、無制限な支援はどうかと思う。」
● 「財政を得るボランティアやNPOを考えていく可能性がある。」
(3)その他の意見
@ ボランティアの責任
● 「ボランティアの楽しさややりがいとともに、ボランティアに係る責任として、どのような気持ちでかかわっていくのか理解してもらうよう気をつけている。ボランティアに関する責任を示すことを入れてみたらどうか。」
seikatsusouzouka@go.phoenix.pref.hyogo.jp
<前のページへ戻る>
<目次へ戻る>