県民ボランタリー活動フォーラム等での主な意見の概要について
1 県民ボランタリー活動の促進のための施策の推進に関する基本的な事項
(1)基本方針の性格
●「ボランタリーセクターという位置づけは、ボランタリー活動が市民権を与えられて望ましい。」(神戸)
●「行政の果たすべき役割と、行政が担うことを控えるべき領域の明確化に配慮して作成されたことは正しい方向である。」(神戸)
●「行政やボランタリーセクターが担うべき領域の明確な整理ではなく、行政が担ってきた領域に、ボランタリーセクターが参加し、行政とボランタリーセクターが協働するという考え方を取り入れた方が良い。」(阪神)
●「婦人会は若い人の入会がなく、会員減少の問題を抱えている。行政として地域の基盤的団体等も支えてほしい。」(丹波)
●「ボランティアの定義として、民間性、自主性、独自性、先駆性、実験性、開拓性を重視してほしい。」(阪神)
●「今後、市と県との連携が大変重要になってくる。」(神戸)
●「県の条例ができても、実際に市がそれを受け止めてくれないのならば、ボランティア団体等は浮いた状態になる。」(阪神)
●「市のどこが窓口となって相談をもちかければ良いのか、わからない。」(阪神)
2 県民ボランタリー活動の機会の提供及び基盤の整備に関する事項
(1)機会の提供に関する事項
@ 気運の醸成
●「とくに若い人や男性が参加しやすいようなボランティアの動機づけが必要である。」(但馬)
●「定年を迎えた人達に活動に目を向けてほしい。」(淡路)
●「表彰事業は反対である。」(意見募集)
●「カナダでは、ボランティア活動で貢献した人に対し、大きな表彰制度があり、表彰制度を充実させてほしい。」(丹波)
●「県や市におけるボランタリー活動をしている人の評価の仕方が見えてこない。」(阪神)
●「例えば、役場の職員とか、企業の若者たちにも要請して、そういうボランティアの体験をしてほしい。」(但馬)
A 有益な情報の提供
●「行政のもっている情報の公開については、機動性をもって今後やっていただきたい。」(阪神)
●「ボランティアセンターでも把握できていない方々に、どのように情報提供していくか、また、ボランティアコーディネーターにおけるより一層の情報把握という問題がある。」(西播磨)
●「どんな活動が求められているのか、どこでどんな助成がなされているのか、どこでどんな学習会や研修会があるのか、どこでどんな活動が行われているのかを知りたいと思う。」(神戸)
B 多様なニーズに応じた講習会等の実施
●「ボランタリー活動に携わる人たちが説得や交渉などのプレゼンテーション能力を身につけることが重要である。」(阪神)
C 交流の促進
●「ボランティア団体一つでは小さいが、それをコーディネートしてくれたり、芽を見つけてくれる行政の窓口があれば、社会は変わり、可能性がふくらんでくる。」(阪神)
●「同じような活動分野だけでなく、違う活動分野の方とのネットワークの場が必要である。」(西播磨)
●「自分がどのように情報をもち、それをどのように生かすのか、そして、自分だけのものとはせずに、如何に隣近所、周りの中に生かせるというのが課題になる。」(東播磨)
●「ボランティアグループのネットワーク化がますます図られ、出会い、ふれあいが広がり、助け合いの精神が育ち、拡がりますように。」(意見募集)
D 学校等での体験機会の提供
●「小さい頃からボランティア活動に参加すれば、大人になってからも参加しやすくなることから、参加の機会を与えていくことが重要である。」(神戸、東播磨、但馬、淡路)
●「子どもの体験機会の提供など、それぞれ地域の特性があるのだから県下一律ではなく、地域ごとの実施を検討してほしい。」(淡路)
●「学校等で、福祉やボランティアについて理解のある先生が重要である。」(但馬)
●「教育関係者がもっと目を向けてほしい。」(淡路)
(2)基盤の整備に関する事項
@ 調査研究等の推進
●「小さい市町村や市町社会福祉協議会では、なかなか実施することが困難な調査とか研究体制の整備をお願いしたいと考える。」(神戸)
A 支援拠点の整備
●「ボランティア活動と福祉も含めた活動拠点の整備が必要である。とくに、公民館の使用時間帯等の改善を望む。」(阪神)
●「小学校・中学校は、地域の人が集まりやすく、ボランティア活動の拠点として考えられる。」(但馬)
●「ボランティアは地域活動であるから、もっと地元で集まれる拠点が考えられる。」(但馬)
B リーダーやコーディネーターの養成
●「リーダーやコーディネーターの養成に、若手人材の養成を入れていただきたい。」(阪神)
●「地域の身近な人がコーディネーター的立場でアドバイザーとして活動でき、人材養成できるシステムが必要である。」(東播磨)
●「活動の活性化のためには、地域のネットワークづくりの推進が必要であり、各地域でネットワークを中継する人材の育成が望まれる。」(東播磨)
C 実務のための支援
●「法律、会計、税務等の専門的な分野の実務のための支援措置に力を入れてほしい。」(神戸)
●「会計等の事務が大変な作業であることから、総合窓口を設け、税務面などを含めて、相談する場が必要である。」(阪神)
●「助成のための申請書の手続きをどのようにすれば効率的なのか、相談できる機会がほしい。」(阪神)
●「NPO法人格の取得の手続きが非常に煩雑であり、事務負担が大きく、簡略化してほしい。」(阪神)
D 財政支援方法の検討
●「ボランタリー活動には事務経費がかかりすぎるので、行政から財政負担をしてほしい。」(丹波)
●「新しい活動を始めたところには、やはり資金が必要ですし、そういうところも支援してほしい。」(但馬)
●「私たちのボランティア団体は自主団体で、会費も自分たちで集めており、行政から助成金が入ると活動しにくい面がある。」(阪神)
●「一市民として考えた場合、全てのボランティアに税金を使われていいのか、大事なところと思う。」(阪神)
●「ボランティア活動にあたり、事務経費がかかり、有償としているが、私たちの団体の活動を事業かボランティアと言うべきか迷っている。」(丹波)
●「ボランティア活動を行うには、無償では限界があり、ある程度、有償であっても良いと考える。コストがかかる部分は有償、自主的に楽しく活動している部分は無償で良いのではないか。」(丹波)
●「ボランティアを有償ですることの是非、あらゆる分野で出てくる問題であると思う。」(但馬)
●「団体自身が説明責任を果たし、社会的な評価を受け、助成金や補助金、寄附に循環していくシステムづくりが必要である。」(阪神)
E 社会環境の整備
●「企業で、ボランティア休暇を与えることが、促進につながっていく。」(但馬、県民意見)
●「企業が積極的にボランティア活動をするのは、、企業のイメージアップにつながるし、もっと、従業員が気軽にボランティア活動ができる環境が望まれる。」(東播磨)
●「企業も一市民なので、NPO、ボランティア団体と企業も連携をとっていくという関係が成り立つようにしたい。」(淡路)
3 県民ボランタリー活動の促進のための施策を実施するにあたり配慮すべき重要事項
(1)地域特性の配慮
●「各地域の特性を十分に考慮を入れて、作成、あるいは運用をお願いする。」(神戸)
seikatsusouzouka@go.phoenix.pref.hyogo.jp
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