第2回検討委員会議事要旨
※本議事要旨は事務局が作成したものに各委員が発言内容の確認を行ったうえ、委員の申し出に従い修正を行ったものです。
第4期兵庫県県民生活審議会第2回県民ボランタリー活動促進施策基本方針に関する検討委員会議事要旨
1 日時 平成11年6月19日(土)10:00〜12:00
2 場所 県立神戸学習プラザ第5講義室(神戸市中央区三宮町1−10−1神戸交通センタービル4階)
3 出席者
(1)委員 今田委員、草地委員、小室委員長、速水委員、中村委員、吉田委員
(2)事務局 武田生活文化部長、藤原生活文化部次長、大鳥生活文化部生活創造課長
(3)傍聴者 7名
4 議事
(1)県民ボランタリー活動の促進施策の基本方針の調査検討における県民参加の促進について
@ 検討委員会における調査検討の取組みについて
・ 検討委員会の地域開催について
・ 団体ヒアリングの実施について
A 県民意見の聴取について(県の取組み)
・ 地域県民フォーラムの開催について
・ 基本方針に関する県民からの意見募集について
(2)県民ボランタリー活動の促進施策の基本方針について
(県民ボランタリー活動の促進等に関する条例第6条第2項)
(3)その他
5 主な意見
(1)県民ボランタリー活動の促進施策の基本方針の調査検討における県民参加の促進について
@ 検討委員会における調査検討の取組みについて
【検討委員会の地域開催について】
委員 神戸になかなか来てもらえない地域が良いのではないか。また、各地域でも中心となるところではなく、例えば、但馬と丹波の境界みたいなところで開催してはどうか。
委員 地域的な広がりや姫路という大都市を抱えていることも考慮して、西播磨地域で開催してはどうか。
委員 阪神地域は神戸からも近いが、さまざまな活動をしている人が結構多くいる。
委員 現在活動している現場を見ないと仕方がない。神戸からアクセスしにくい場所で実施してはどうか。
委員 兵庫県は5つの国でできているので、各地域ですれば良いと思ったが、昔の国の分け方と交通事情が合わなくなっているので、普段あまり行かないところでやってはどうか。
委員 委員の出席人数を少なくしても開催地を多くしてほしい。
委員 現在予定されているスケジュールをもう少しずらして、5回くらいできないのか。
委員 10月に県民フォーラムを各地域で行うことになっており、この検討委員会の審議を公開するというのであれば、西播磨、阪神、但馬あたりで良いのではないか。
委員 検討委員会の傍聴では意見をきけないし、団体ヒアリングの方が大事ではないのか。人の集まりやすい場所で委員会を開催して、集まりにくい場所へは委員の方から出かけて行って、ヒアリングする方が実質的だ。
委員 ヒアリング対象として、各地域で活動している団体から聞くことも不可欠ではあるが、各地の首長や教育長など地域の行政や教育に関わっている人とボランタリーな活動について意見交換することも必要ではないのか。
委員 委員会の開催前後で、傍聴者と意見交換することができれば、結果として現場の人の声が聞ける。
委員 県民の意見を吸い上げていくことが私たちの目的なので、最初から地域の行政と調整に入ってしまうようなことは避けたい。
委員 ここで検討するのは、検討委員会の地域開催、団体ヒアリング、県民フォーラムの3つであり、それぞれの特性に応じて実施内容を決めればよい。
委員長 検討委員会の地域開催については、西播磨、阪神、但馬・丹波の各地域で調整していくこととする。
【団体ヒアリングの実施について】
委員 団体ヒアリングについても、委員が2〜3名でチームを組んでまわるということで良いか。
委員 検討委員会の前又は後に、その地域の方々と交流ができるような時間をとっていただければありがたい。
また、地域開催する3ヶ所以外のところでヒアリングをしてはどうか。
委員 ユニークな活動を行っている団体のヒアリングも実施すれば良いのではないか。
委員 従来の自治体とか婦人会のようなところを活性化しないとボランティア活動は広まらないと思うので、そういうところを是非対象に入れたい。
委員 ヒアリング対象ということで、思いつくままにあげていけば、一つは、既成の地縁グループの中でユニークないい働きをしているところ。二つ目が従来型の福祉の活動。三つ目が青少年の活動。四つ目は国際交流とか国際協力のグループ。五つ目が震災の時にさまざまな支援をしていただいた方の現在の活動といったところではないか。
委員 福祉に限定することなく、幅広くボランタリーな活動をやっているところを対象にすれば良いだろう。
委員 六つ目として、介護保険の対象外の人たちを地域でボランタリーな形で支えている人たち、従来の福祉の概念を乗り越えて、お互いに気楽にサービスをやりとりできるような関係をつくっている活動も是非知っておいた方がよい。
委員 資料では各分野、各地域から1〜2団体ということであるが、ヒアリングとは施策を考えていくための基礎資料であり、既存の地縁団体やコミュニティ・ビジネスなど有償の活動も含めて、ボランタリーな活動の範疇に入れても良いようなものをできるだけたくさん集めて、後で整理した方が良いのではないか。
委員 例えば、ロータリークラブとかライオンズクラブ、JCなどの既存の奉仕団体と呼ばれるところでも、地域のユニークな活動を支援しているところがある。私たちの中で、いつの間にか「ボランティア」というもののイメージが出来ているが、これから一度離れて、ボランタリーな活動ということで幅広く見ていかないといけない。
委員 大学の中でもいろいろなことをトライアルにやっている人たちがいるが、キャンパスにとどまっているものもある。
委員 従来、ボランティアとは、自発性、無償性のドグマがつくられてきていたが、成熟社会におけるボランタリーな活動は非常に幅広いものなので、そういうもので切ってしまうと大事なものが落ちてしまう。
委員 ある大学では最重度の留学生が入学してきたということで、学生が自発的にその留学生を支える組織をつくって活動している。そんなボランティア新時代にふさわしい動きが、いろんなところにある。
委員 これはヒアリングであるので、定量的な調査ではなく、定性的な調査であると認識すれば良いのではないか。気をつけないといけないのは、地域での上意下達型のボランティアと都市部の民主導のボランティアが両方出てきて、その間のバランスをとって中間的な施策という結論になり、つまらなくなることだ。
委員 とりあえずフィルターをかけずにいろいろな団体を集めるのと、まだ組織化されていないが可能性のある事例などを集めて、後で整理してはどうか。
委員 例えば、この委員会は公開されているので、傍聴者からヒアリング団体について事務局に意見を寄せてもらってはどうか。
委員 ヒアリングを希望する団体から申し出てもらってはどうか。
委員 どこで、どのような活動がなされているかということを掴むのは非常に難しい。私たち委員が知っている範囲も限られているが、申し出ろと言われても申し出ない団体も数多くある。そういう消極的なところに課題や要求がないわけではなく、そういうところをどうカバーしていくかが大事になる。
委員 既成の連合協議会的な組織に入りたくないという団体を調べて見ると、非常に面白い活動をしているところが多い。
委員 把握されたくないという人の方が、本来はボランティアなのだろう。その時に県も「放っておきます」と言うのもボランティアへの関わり方の一つではないか。
委員長 団体ヒアリングに対する委員の考え方はそんなに大きな違いがない。後は事務局で工夫してもらうことにする。
事務局 事前に各委員に諮ったうえで、ヒアリング団体等を決めたい。
委員 神戸市が実施した市民活動団体の調査でもシートを作成してヒアリングを行った。ヒアリング項目の聴き漏れがないように、シートを作成してほしい。
委員 シートをつくるのは構わないが、自由記入欄を設けて委員が自由に書き込むこととしてはどうか。
委員 日程の設定として複数の委員が行ける日を設定してほしい。
委員長 団体ヒアリングについて、複数でチームを組んで、できるだけ多く、幅広く、むしろあまり表に出ない活動もできるだけ調査していくこととする。
A 県民意見の聴取について(県の取組み)
【地域県民フォーラムの開催について】
委員 1月に実施した県民フォーラムでは、フロアからあまり意見がとれなかったので、事例発表をもう少し短くする等工夫が必要である。
委員 県の主催で行われることになっているが、各地域で協力団体みたいなものを設けて、このフォーラム自体を一緒につくっていくというスタンスが必要ではないか。
委員 阪神地域は別として、地域に行けば行くほど行政が動員をお願いするための団体となっているが、フォーラムをやってみて集まらなくてもよい、集まらないことがその地域の課題であると考えれば良いのでないか。
委員 「県民ボランタリー活動県民フォーラム」では、県民ボランタリー活動をやらない人しか参加してはいけないみたいなので、例えば、「ボランティア活動市民フォーラム」くらいの名前の方がよいのではないか。
事務局 第2期県民生活審議会答申でも今日的状況を踏まえながら「市民」という言葉を使ったのだが、兵庫県はかなり地域による差があるため、必ずしも受け入れられなかったということがある。
委員 できる地域だけでよいので、実行委員会みたいなものを組織して、事務局や委員が参加して下支えする形で実施してはどうか。それができないところは、予定されている県民フォーラムを実施すればよい。
委員 フォーラムをやることより、フォーラムをやる過程がボランタリー活動であるという位置づけが一番大事だ。プロセス重視の中で、県民ボランタリー活動を一緒につくっていくのだということを、ここから見せていかないといけない。
委員 地域にある問題意識とか雰囲気というものがあるのではないか。フォーラムの名称の問題にしてもそうだが、地域で活動している人にやろうという雰囲気を起こさせることが大事である。参加者が少ないからと言って、必ずしも意識が低いという訳ではない。
委員 このフォーラムは中間報告について意見を出していくという設定があるので、実行委員会でするにしてもフリーハンドにつくれるわけではない。
委員 地域でボランタリーな活動を行っている団体と行政の間だのつながり方に関して、地域に差があるので、中間報告について意見を聴くという前提で、広く県民に集まってもらうフォーラムと、実行委員会(仮称)をつくってプロセスの中で声をあげていくものと二つをしてはどうだろうか。
委員 フォーラムの名称にしても、中間報告案がでてくるプロセスで、この検討委員会委員の間で共有できるキーワードなどから副題をつけていけばどうだろうか。
委員長 細部については、事務局と委員長の私で相談して決めさせていただく。
【基本方針に関する県民からの意見募集について】
委員長 県民ボランタリー活動促進施策の基本方針に関する県民意見募集では、どのようにして意見を求めるのか。
事務局 チラシ、インターネット等を活用して広く意見を求めたい。
(2)県民ボランタリー活動の促進施策の基本方針について
(県民ボランタリー活動の促進等に関する条例第6条第2項)
委員長 ここで検討を行う基本方針は、今後の成熟社会において県民ボランタリー活動が一層促進されるような県の施策を総合的かつ計画的にするための基本的な考え方やあり方を示すものである。まず、条例第6条第2項第1項で定める基本的な事項に関して、今日のこれまでの意見交換でもかなり基本的な考え方が述べられていた。
委員 基本方針制定にあたって、基本スタンスみたいな、理念みたいなものをハッキリさせておく必要があると思う。行政の傾向として、弱者に対する保護という方向になりがちだが、ボランティアというものを考えた時、手取り足取りでは育っていかない。
委員 基本的にはそうだろうが、既存の団体の中には行政に求められてつくられ、行政に育てられてきたため、行政が手を引くと傾いてしまうということもある。だから、基本的には行政があまり手を出さないということは非常に大事なのだが、行政が急に手を引くのも難しい問題が起こるのではないか。
委員 団体の方にも、行政はボランタリーな活動に介入するなと言いつつ、一方では保護せよということを矛盾を感じないで言っていることがある。
委員 議論をする前提として、この検討委員会とヒアリング、フォーラム、さらに親となる審議会等との関係はどのようになるのか。
委員長 今、この場ではヒアリングを実施するための予備的議論をしている。また、ヒアリングやこの委員会の地域開催を踏まえたまとめを、総合政策部会や審議会で審議して中間報告としてとりまとめ、それに基づいて県民フォーラムを行うという流れである。
委員 条例の制定過程に関われなかったので、この委員会に関して多少閉鎖的な印象をもっているのだが、ヒアリングを行いながら、この場でどのようなスタンスをとるべきかを検討すると考えれば良いのか。
事務局 少し補足すると、例えば、青森県や岩手県では条例の中で基本方針を明確に規定しているが、兵庫県の条例では、第7条など同趣旨の規定はあるが、それを基本方針とはせず、県民の意見を聞きながらオープンに策定するという趣旨で、第6条の規定を置いている。したがって、今は、この条例を受けて、県が施策を展開していくにあたっての基本的な方針を、審議会の意見を頂戴しながら決めようとしている段階である。
委員 基本方針とは、県が施策を展開するにあたってのマスタールールみたいなものである。私は、ボランティアはたくましく育ってほしいと思っているので、従来のような過保護の保護政策をしないということを明確にルール化するべきではないか。また、ここで定めるものについても簡潔明瞭なものとしてはどうか。
委員 ボランティアとは、市民の側から言うと、「ここまでは我々がするから、ここから先は行政ですべきである。」という線引きをするものだと書いたことがあるが、そういうことだと思う。つまり、フォーラムなどで集まる市民の声をどこまで受け止めて、この基本方針に反映させていくかということだろう。
委員 ところが、フォーラムの意見を尊重しようとすると要望が数多く出てくる。行政に放っておいてほしいという意見より要望の方が量的に多いと、そちらの方になってしまい、強く育てるという方向性がなくなってしまうので、逆に理念でもって長期的な視点から決めていくことが大事ではないか。
委員 既に行政が支援しているものであっても、支援のスタンスを少しずつ変えていけば良いのではないか。また、それらの団体が、これまでに果たしてきた意義を議論しても良いのではないか。
委員 この検討委員会とは別の委員会だが、県の県民ボランタリー活動支援センター(仮称)の委員会においても、行政と県民ボランタリー活動との間の基本的なスタンスについては議論してきた。
委員 理念の整理においてキーワードの抜き出しが大事ではないか。これまで言われてきたボランティアの原則の中にも、例えば、無償性という時代に合わなくなってきているものもある。ところが、地域によっては、まだこれを重視しているところがある。だから、5つくらいのキーワードで示していけばどうか。
委員 地域によっては、福祉中心のボランティア活動が行われているところが多く、ここで議論されているような、福祉に限らず、青少年や環境、消費者問題などあらゆる分野を対象とするというものとは基本的な考え方が違っているところもある。
委員 兵庫県の条例は他県と違って、「ボランティア」ではなく「ボランタリー」という言葉をつかっているが、これが従来の「ボランティア」とは違う意味であるということを、基本方針の中でハッキリさせた方が良いのではないか。
委員 機会の提供及び基盤の整備に関する事項と、県が施策を行うときの配慮事項というものを考えていくとき、行政は市民活動における条件整備で誘因を与えてはいけないと考えている。例えば、ヒアリングの場で、どんな条件を整備すれば良いのかという発想で聞いてしまうが、そうではなくどんな条件は整備したらだめなのかというようなことを聴くことが必要になるのではないか。
委員長 本日の意見の論点整理について、事務局が行うこととする。
(3)その他
委員 次回の会議では、より多くの人が傍聴できるように情報提供してください。
以上
seikatsusouzouka@go.phoenix.pref.hyogo.jp
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