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兵庫県内の社会貢献企業を紹介

多様な活動資源とノウハウを持つ「企業」の社会貢献活動を促進し、「ひょうごの地域づくり活動」の輪を一層広げていくため、県内企業による社会貢献活動の実践事例や県の支援・促進施策をご紹介します。

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地域の健康づくり・見守り活動への取組
~健康お役立ちおもてなし企業をめざして~

神戸       

事業者名 兵庫ヤクルト販売株式会社
代表者名 代表取締役社長 阿部 泰久
設立 昭和31年2月27日
資本金  5,000万円
社員数 185名
所在地 兵庫県神戸市西区玉津町高津橋137-1
主な事業活動 ヤクルト製品の小売販売
ホームページ http://www.hyogo-yakult.co.jp/index.php
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掲載日 平成27年4月9日
(更新日:平成29年2月9日)

兵庫ヤクルト販売株式会社 代表取締役社長 阿部 泰久 さん
にお話を伺いました。

御社が社会貢献活動を始めたきっかけについてお教えください

                                                 

  弊社は、今年で設立から61年目を迎えますが、11年前の50周年のときに、先輩から会社を「木」に例えた話を聞きました。会社が「木」とすれば、その種となったのは、“乳酸菌 シロタ株”を発見した代田稔博士の思いであり、その小さな種が大きな「ヤクルトの木」に育ちましたが、忘れてならないのは、私たちの木に水を与え、肥料を与えてくださったのは、地域の皆様だということです。私は、その話を聞いて今こそ地域の皆様に恩返しをする時だと考え、これまで取り組んでいた活動だけではなく、「健康お役立ち企業」をスローガンに、新たな取組を始めました。

 

具体的にはどのような活動を行っていらっしゃるか教えてください

  まず始めたのが、バスを弊社が用意し、お客様や地域の方々にヤクルトの工場を見学していただく、「工場見学健康ふれあい会」です。これは、「健康お役立ち企業」のメッセージをよりカタチにしたもののひとつで、ヤクルトのスタッフが担当地域のお客様などをご案内し、感謝の気持ちを大切におもてなしさせていただいています。
   そのほかには、健康づくりの啓蒙活動として、各センターでの社員やスタッフの手作りによるイベントや健康教室の開催、子どもたちへの食育事業などを開催しています。また、地域の見守り活動や友愛訪問活動など地域の皆様のお役に立つ活動を行っています。
 ヤクルトでは、乳酸菌と素肌の研究から生まれたヤクルト化粧品がありますが、それを活用した美容セミナーや老人福祉施設でのお手入れ会など、美容へのお役立ちについても活動を行っています。「老人福祉施設でのお手入れ会」では、お年寄りの方にメイクをさせていただいております。メイクをした後は、ドレスを着ていただき、記念撮影も行っています。メイクをさせていただくことにより、皆さんの表情が明るくなり「きれいになることで、心のリハビリにつながる」といううれしいお声をいただいております。
 50周年以前から行っているものとしては、地域の福祉の向上を目指し、毎年「福祉ヤクルト運動」を実施しています。従事者だけでなく、地域の皆さまにもご協力をいただき、各市町の社会福祉協議会に訪問介護用自動車を寄贈させていただいております。

健康への取組について詳しく教えてください

  まず、「工場見学健康ふれあい会」ですが、バス2台を用意して工場までお客さまや地域の団体の方をご案内しています。平成27年にはもう1台バスを増やしました。工場見学だけでなく、そのあと昼食会場への立ち寄りや観光も取り入れ、日帰りバスツアーのようなコースになっています。平成28年の実績では、実施回数281回、6,024名の方をご案内しました。日頃、家に引きこもりがちなお客さまからは、「外に出ることが少なかったのですごく楽しかった。ありがとう」というお声をいただき、大変うれしく思っております。
  兵庫ヤクルト販売エリアにある30のセンターでは、年1回「センターふれあいイベント」を開催しています。ヤクルト商品の試飲やヤクルト商品を使った手作りスイーツの試食、血管年齢測定やハンドケアなどを実施しています。各センターのスタッフが手作りでさまざまなお土産を用意し、お客さまをおもてなししています。
  ヤクルトスタッフが担当するエリアから数名~20名ほどお客さまをお呼びし、「ふれ愛ミニ健康教室」を実施しています。健康クイズ・紙芝居で健康情報をお伝えしたりしながら、地域のみなさまとの絆を深めています。
 食育の関係では、保育園や幼稚園・小中学校の教室やホールをお借りし、お子さまたちに規則正しい生活習慣や運動・休養・食事の大切さについてお話させてもらっています。また、おなかの仕組みや乳酸菌・ビフィズス菌がおなかの中を守っていることもお話させていただいています。

独特な自動販売機を設置されているとお聞きしていますが、どのようなものですか

健康への想いをこめて、自動販売機に、元気の出るPOPやチラシを添えています。直販事業部の社員が自分たちで考え、作っているお手製のPOPは、お客さまにお伝えしたい健康情報を記載したり、季節に応じたモチーフを使ったりして工夫しています。自動販売機でお買い求めいただく、お客さまに手渡ししているような気持ちで、納品しています。
  また、地域の皆様の健康な毎日、笑顔があふれる毎日を応援するイラストを施したシートを、自動販売機の側面に貼付した「健康応援自動販売機」の提案を行っています。行政とのコラボレーションによるご当地イラストも作成し、それぞれの地域活性のお役につながればと考えています。イラストは、ヒーリングアートの第一人者として活躍されている千秋育子さんが描いています。
 そのほかには、心肺蘇生のための応急措置に役立つAED(自動体外式除細動器)を付帯した自動販売機や災害時に自動販売機の飲料を無償で提供する災害救援ベンダーなど地域に役立つ自動販売機の設置に取り組んでいます。

そのほかにも取組んでいらっしゃることがあれば、お聞かせください

 地域の見守り活動にも取り組んでいます。平成25年度には、兵庫県地域見守りネットワーク協定を締結し、見守り活動に協力させていただいております。26年度には、新たに三木市、小野市、姫路市と新たに協定を締結いたしました。
 配達に行ったスタッフが、お客様から返答がないなど、様子がおかしいと思い、何度かお声掛けをしたところ、「助けて・・」という声を聞いたり、玄関で倒れていらっしゃったりという場面に遭遇し、すぐに救急車を呼び無事だったということが何度かあったという報告を受けています。
 また、明石市との提携により、75歳以上のおひとり暮らしの方に、ヤクルトをお届けするとともに、お元気かどうかの安否確認も行っています。
 本年度は、敬老の日に合わせて、ひょうごヤクルト販売エリアにお住まいの75歳以上のおひとり暮らしのお客さま2,600名に、長寿の願いを込めて、りんどうの花とメッセージカードを贈りました。お客さまの中には、涙を流して喜んで下さる方もおり、スタッフも大変感動しました。
  また、いかなごの釘煮を、おひとり暮らしのお客さまにお配りしています。韓国ヤクルトがキムチを作って配っているというのを聞き、こちらであれば「いかなご」だと思い、ヤクルトスタッフが手作りし、日頃の感謝の気持ちをこめてお配りしています。
 そのほか、女性が活躍できる職場づくりを目指し、昭和60年より企業内保育を実施してきましたが、平成27年度より、事業所内保育を一般にも門戸を開き、地域のお子さまを受け入れ、保育所の運営の充実をさらに図り、女性が活躍できる働きやすい職場環境の提供を目指していきます。

これまでの取組の効果と今後についてお聞かせください

 これまでの取組を通じて、まず、お客さまに喜んでいただく喜びというものを社員が感じ、仕事に使命感を持つようになりました。その結果、モチベーションの高い組織になっていると感じています。社員一人ひとりが仕事をやらされているという感じではなく、お客さまのお役に立つためにはどうすればいいかを自分たちで考え行動するようになりました。
 今後も「健康お役立ちおもてなし企業」を目指して、お客さまのお役に立つ会社にしていきたいと考えています。

本日はありがとうございました。

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