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兵庫県内の社会貢献企業を紹介

多様な活動資源とノウハウを持つ「企業」の社会貢献活動を促進し、「ひょうごの地域づくり活動」の輪を一層広げていくため、県内企業による社会貢献活動の実践事例や県の支援・促進施策をご紹介します。

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魚食を広め、魚の魅力を伝える
~漁業者による地産地消と食育の取り組み~

東播磨地域

事業者名 兵庫県漁業協同組合連合会 (JF兵庫漁連)
【魚食推進室 「SEAT-CLUB(シートクラブ)」】
代表者名 代表理事会長 山田隆義
設立 昭和51年9月1日
資本金  689,330,000円(平成23年10月1日現在) 
 社員数  250名
(正職員125名、雇員・嘱託6名、パート・アルバイト119名)
所在地 兵庫県明石市中崎1-2-3
主な事業活動 購買事業(石油・資材)、のり海藻事業、流通加工事業、直販事業、指導事業・無線事業、SEAT-CLUB運営、兵庫のり研究所
ホームページ http://www.jf-net.ne.jp/hggyoren/
JF兵庫漁連のページへ

http://www.seat-sakana.net/
SEAT-CLUBのページへ
掲載日 平成25年7月18日

兵庫県漁業協同組合連合会 広報部次長 田中 久善さんにお話を伺いました。

兵庫県漁業協同組合連合会の社会貢献活動について
お聞かせください

                                                 

 昔は街角にたくさんあった魚屋さんが、店先で魚の料理の仕方等も教えながら販売していましたが、 その魚屋も街角からほとんどなくなってしまい、魚はスーパーでパックに入って売られ、消費者はどう料理して 食べたらいいのかわからないまま“魚離れ”は進むばかりです。これでは魚食文化が衰退するということで、 漁業者側から積極的に兵庫県の魚と漁業をPRして消費者との接点をもたなければと、平成21年に「SEAT-CLUB」を立ち上げました。
 この「SEAT-CLUB」では、“地産地消”の取り組みとして地元でとれた魚を使った料理教室と、“食育活動”として小中学校で実際に自分たちで魚をさばいて調理をし、食べてもらうという出前教室を行っています。
 

料理教室や出前教室についてお聞かせください

                         

 伝統の味「くぎ煮」等、旬の魚の美味しさを伝える料理教室を年間300回開催し、古来より継承された技を多くの人に伝えています。退職後の男性も多く参加してくれています。
 また、毎年、兵庫県学校給食食育支援センター、明石市、姫路市と連携して兵庫県下の小中学校約40校を対象に「さかな講習会」(出前教室)を開催しています。「兵庫の海と魚」の話をしてから生きた魚やタコ、ヒトデ等をさわってもらった後、魚をさばき、調理して食べます。これが「“いただきます”の意味」を教えることに繋がるんです。魚をさばくのも料理するのも初めてという子がほとんどで、中には気持ち悪いと青い顔をして退散してしまう子もいるのですが、料理ができてみんなが食べているのを見ると「美味しい」と言って一緒に食べてくれます。講師は、調理の指導だけでなく、「生きた物の命をいただいて人間は生きています。生き物、生産者、調理をしてくれる人などに感謝して、食べ物を大切にしましょう」と魚食文化の意味を伝えてくれています。


今後の展望をお聞かせください

 「魚のさばき方教室」に参加した人で、「さばき養成講座」の課程を修了し、さらに試験に合格した人は「SEAT-CLUB」の派遣講師になれるという制度があります。 講師の中には、出前教室で子どもたちに魚のさばき方を教えるほか、近所の人たちを集めて魚料理を教えている人もいます。こうした取り組みにより魚食文化継承に興味をもつ人の裾野が 広がっていくことを期待しています。
 また、兵庫県内の小中学校に通っている間に一人が一回は体験できるよう、出前教室をもっと広げていきたいと考えています。「兵庫県出身者はみんな魚をさばける!」となったら嬉しいですね。


本日はありがとうございました。

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