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兵庫県内の社会貢献企業を紹介

多様な活動資源とノウハウを持つ「企業」の社会貢献活動を促進し、「ひょうごの地域づくり活動」の輪を一層広げていくため、県内企業による社会貢献活動の実践事例や県の支援・促進施策をご紹介します。

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炭のパワーで暮らし・社会を変えていく

       

企業資源の寄付

自主プログラム

社会的商品・サービス

事業者名 アイカーボン
代表者名 代表者 立岩 加おる
設立 平成24年7月
所在地 (本店) 三木市本町2丁目16-15
(広野店) どりーむ かかりん 三木市志染町広野8丁目13
主な事業活動 炭製品生産・開発・販売
ホームページ http://www.b-mall.ne.jp/t/2810/407054/
アイカーボンへ
掲載日 平成29年2月27日

アイカーボン 代表 立岩 加おる  さん にお話を伺いました。


事業社「アイカーボン」店舗「どりーむ かかりん」について教えてください

 まず、アイカーボンの由来ですが、アイ(自分(=I)、愛)+カーボン(=炭)で、その名の通り炭の関連商品の生産・開発・販売を行っています。
 また店舗名「どりーむ かかりん」とは、私の子供たちから呼ばれているあだ名が“かかりん”で、「夢に向かうお母さん」という意味を込めて店舗名としました。
 “炭”に興味を持ったきっかけは、後にお話しますが、炭は主に、吸湿・脱臭・通気性に優れ、微生物を定着させ、ミネラルを多く含む性質で、家畜飼料や土壌改良にも用いられています。このように炭は、“無限の可能性を秘めた多用途型素材”であります。  


炭に着眼したきっかけは何ですか

 私が炭に興味を持ったのは、友人に誘われて群馬県にある炭窯工房の見学に行ったことがきっかけでした。そこで、炭窯工房の先生のお話を伺ううちに、炭の力について無限の可能性を感じました。放置竹林や災害の危険性を含む人工林や間伐材を炭化し“炭”に変えて大地(田畑)に返すことでCO2の固定化に貢献できる、循環型の環境改善に大いに役立つ事業になると確信しました。
 そして、炭の魅力をもっとたくさんの人にも知ってほしいという思いから、炭窯工房の先生を神戸へお招きし、炭の力についてセミナーを開催しました。次第に、自分でも炭作りをしたいと思うようになり、いちから勉強しようと、全国にある炭窯を尋ね、中でもスケールの大きさ、技術に衝撃を受けた島根県にある会社で、1年半働きながら、技術を学ばせていただきました。
 その後、木や竹林がたくさんある地元三木で“炭”の普及に努め、地場産業として粉炭事業を提案していきたいとの思いで、平成24年に起業しました。



「使用済み竹割り箸再利用プロジェクト」とは何ですか

 何らかの形で社会に貢献したい「味処 松義(まつよし)」、タンスにしまいっぱなしになっている着物を利活用していきたい「ぎゃらりー寿珠(じゅじゅ)」、炭の普及に努める弊社との3社による活動です。具体的には、「味処 松義」にて、お客様が使用した割り箸を洗い、乾燥させた物を我社で炭焼きにして、「ぎゃらりー寿珠」で消臭袋に加工し、商品に仕上げたものを、3社それぞれが、イベントや店舗で販売を行っています。
 



 以前から、“炭”で社会貢献ができないかと考えていたところに、同じ思いの「味処 松義」のオーナーと意気投合し、実行に移しました。「ぎゃらりー寿珠」の前は、就労支援センター「NPO法人白ゆり会」と一緒に活動をしていました。就労支援センターへの仕事の提供と、収益金の全額を寄附することで、地域への恩返しがでるプロジェクトを立ち上げることができてよかったと思っています。
 収益金は子どもたちのために何かしたいという思いから「子ども未来ネットin北播磨」に毎年寄附をしています。
今後、このプロジェクトが全国展開していくことを目標に活動しています。


他の団体とはどのようなつながりがありますか

 県立三木山森林公園で活動されている「炭焼きクラブ」への加入をきっかけに、竹をコンセプトに地域交流に取り組んでいる「三木たけとり物語」の実行委員としても活動しています。また、加古川市のボランティア団体「リバークリーン・エコ炭銀行」の炭の利活用や竹林の整備活動に賛同し、間伐作業や東北被災地の支援活動に参加しています。時には、間伐作業で発生した間伐材を譲り受け、弊社で炭化しています。
  その他、県立小野工業高等学校とは、竹炭パウダー入りのパウンドケーキやクッキーの商品開発をしました。また、県立小野高等学校とは、店舗の立ち上げ時から、事業計画や棚や机など内装作業、商品作りも共同で取組みました。







社会貢献活動への課題はありますか

 ひとつは、資金面についてです。商売として利益を出さないといけませんが、社会貢献活動をする中ではどうしても利益追求は後回しになってしまいます。それでも、現在は自分の想いが伝わり、力を貸してくれる方々に恵まれているので、活動を続けることができています。
 もうひとつは、竹炭について多くの人に興味を持ってもらうことです。起業する前は、地元の「三木金物まつり」や「北はりまビジネスフェア」などの様々なイベント等へ積極的に参加し、PR活動をしてきました。そこでは、炭入りのたこ焼きやコロッケ、竹炭の植木鉢を販売しました。はじめはあまり多くの関心は得られませんでしたが、徐々に足を止めてくださる方が増えました。
 今後は、平成29年4月より、緑が丘の店舗から拠点を「広野店」へ移転し、炭の魅力を発信する活動を今以上に精力的に行っていく予定です。

これからの取組みについて教えてください

 毎月第2日曜日に緑が丘のさんさん広場にて、交流の場を設けています。
 緑が丘の団地周辺は過疎化が進んでいますが、町おこしの一助になればと思って企画・運営をしています。移転後も継続して行く予定です。
 また本年度は、県立のじぎく特別支援学校と共同開発に取組んでいる 剣道の防具の消臭グッズ「竹炭小手郎」を販売していきます。東播磨地域にある高校剣道部の使用済みの竹刀を回収し、解体・切断の作業と、それを弊社が「竹炭」にしたモノを、県立のじぎく特別支援学校/高等部の生徒さんが授業にて製品化しています。
 このような形で、炭の製造・販売が地場産業へと定着していくことを願い、活動を続けています。地場産業として定着することで、雇用も生まれ、市内の放置された山や竹林が整備され、環境保全にもつながります。
 その他、地元の山林や、放置竹林を整備した選定材や間伐材から生産された「粉炭」を田畑に入れ、土壌改良を行った土で栽培した「ブランド炭素米」を生産することで、地域おこしにつなげていきたいと願い続けています。 実現するには、クリアしないといけない課題はたくさんあります。協力者、賛同してくださる企業を募り、根気よく行政に働きかけていきたいと考えています。
 「炭は元素。ダイヤの元素も炭素。炭は黒いダイヤ! 元素「炭」は全ての親。無限の可能性を秘めた素材である」と教わりました。そんな炭の普及を通して、地域の活性化につながる活動を行っていきたいです。




本日はありがとうございました。

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