すごいすと取材記

バッグデザイナー由利佳一郎 さん(51) 兵庫県

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地場産業を誇りに

豊岡で鞄工場を営む奥田さんは、由利さんのことを“かけはし”と称する。

「彼は人と人、異業種と異業種、豊岡と世界、多くをつないでいこうとする人。無理なつなぎ方もするけどな」と笑った。

有限会社ネスパにて

奥田さんと由利さん

異なる業種との仕事が多い由利さん。全国を飛び回る自分を、蜜をとって花粉を持ち帰るミツバチに例える。各地に存在する魅力ある花々に興味がつきることはない。

「でも自分自身のベースとなっているのは豊岡と鞄」と断言する。

大きな賞をとれたのも、斬新なデザインを形にできるのも、自由に飛び回れるのも、豊岡に根があって、さらに支えてくれる友人と家族がいるからだと由利さんは考える。

「鞄に関するアイデアが生まれたら、30分以内に素材、機材、最新の情報、卓越した技術を持つ職人、すべてが揃う。そんなところは他にはないし、他で暮らしていたら絶対にできない。生まれ育った豊岡の地場産業だからこそ、自分を表現をできる。そして、人に幸せな気分や豊かさを届けることができているのは幸せなこと」と胸を張る。

 

「日本海気質ってあると思う。エーゲ海を見て育った人間とは色彩感覚も性格も違ってくる」と愉快そうに笑う由利さんは、かつて自分を田舎者だとコンプレックスに思ったこともあるという。

長い髪とロックテイストの服装。豊岡の鞄の価値を上げるとともに、自身がアイコンとなり、あえて表舞台に立ち続けることで、唯一無二の豊岡鞄を印象づけたいと語る由利さん。学生たちが勉強に来たら、カバンストリートや豊岡杞柳細工ミュージアムを案内して回ることもあるという。

平成25年、アジア各国のデザイナーが参加し、舞鶴市で行われた「ASEANファッションウィーク」。絹織物の産地である京都から世界にアジア発のファッショントレンドを発信しようと開催された。

由利さんは日本を代表するバッグデザイナーとしてショーを展開。世界に向けて豊岡鞄を広くアピールした。

有限会社ネスパ社長奥田さん

豊岡菓子祭前日祭でのトークショー。豊岡のもう一つの顔「お菓子」とコラボレーションした鞄も制作

由利さんの好きな言葉は「未知なる感動」

異なるもの同士をつなぎ、作り手も予想しえない未知なる感動をもたらす。

有限会社ネスパ社長奥田さん

 

(公開日:H25.10.25)

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