すごいすと取材記

バッグデザイナー由利佳一郎 さん(51) 兵庫県

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ものづくりの新たな発信を

現在由利さんは、姫路の皮革、京都の染め物、沖縄の織物など、各地の伝統工芸の技法を取り入れることに力を入れている。

「地場産業や伝統工芸というものは突然消えてなくなりはしないけれど、確実に減っていく。それは日本のものづくりが衰退していくということ。豊岡のように世界に認められるポテンシャルを秘めているのにもったいない。」そう考え、日本のものづくりの新たな情報発信基地として、平成25年9月、姫路に「techne gate(テクネゲート)」をオープンさせた。

日本のものづくりの現場には伝統工芸の技を受け継ぎ、さらに磨き上げ、芸術的価値を高めている職人や作家が点在する。由利さんはそうした職人を自ら探し、techne gateでその技術が生かされた作品やコラボレーションにより生まれた作品を発表している。

例えば漆染が布やビニールに施された生地を用いた鞄、姫路の皮革職人の手による厚さ0.4ミリの子牛の革や、イタリアで途絶えた技法を再現した「CUOI D’ORO(クオイ・ドーロ:黄金の皮)」が使われた鞄などが展示されている。

「職人であれば製品の素材を考える時、縫製ができないものはまず選択肢に入らない。でも、彼は異業種の、今まで使ったことのない素材もどんどん取り入れる。鰐の甲羅みたいに、針が通るか心配な素材もあるけど、色んな素材にチャレンジできるのが何よりも楽しい」と話すパートナーの葉枝さん。人を驚かせたいという気持ちは、由利さんと似ているかもしれないと笑った。

techne gate店内

CUOI D’OROを使用した鞄を手にtechne gateに対する意気込みを語る由利さん

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兵庫県 県民生活課 神戸市中央区下山手通5丁目10番1号 電話 078-341-7711(代表)