すごいすと取材記

猪名寺自治会内田 大造 さん(70) 兵庫県尼崎市

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小さな課題から大きなイベントまで、積み重ねた「成功」

「家の前の犬の糞をなんとかして」「猫のおしっこをやめさせてほしい」「JR沿線の蚊が飛ぶ水路を消毒して」「工場からの煙で洗濯物が汚れて困る」。当時、アンケートをして住民から集まった要望は100以上。
「ほぼ8割を私たちで一つずつ解決しました。それが自治会への信頼を取り戻すことにつながっていったんです。小さな地域課題の解決という成功体験を積み重ねると、人がついてきてくれる。人がついてきたら、もっと大きなことができる。すると、もっとたくさんの人がついてくるんです。まちづくりは一気にはできません。
積み重ねの中で、皆が自治会活動に一生懸命取り組むように変わっていきました」と内田さんは語る。
さらに、いろいろな機会を捉えてまちづくりの構想を話して回った。
「老人会でも、猪名寺のまちづくりの話をすると喜ばれ、感謝されます。自治会が何を目指し、何をやろうとしているのかを絶えず伝え続けると、楽しみにしてくれるようになるんです。」

自然・環境科学の専門家を招き、住民の力で整備を進めた「佐僕丘の森」での大掃除

自然・環境科学の専門家を招き、住民の力で整備を進めた「佐僕丘の森」での大掃除

こうして少しずつ自治会の活動を広げていった内田さん。暗くてゴミだらけだった「佐僕丘(さぼくがおか)の森」を、住民100人で大掃除。歴史パネルの設置、万葉コンサートの開催や、平成27年からは猪名寺忍者学校を開校するなど、歴史的価値のある地域の拠点に整備した。平成28年6月には市制100周年事業として「万葉の里・石見神楽祭」を開催し、1,000人もの地域住民が参加する一大イベントとして成功させた。さらに平成29年11月には地元商店会と地域の連携をめざし、尼崎の伝統野菜である里芋を使った『里芋 地域コミュニティーバルin猪名寺』を開催。地域団体と商店が初めて一つになり成功を収めた。
「地域の繁栄のためには、一つ一つのイベントの成功を次へどうつなぎ発展させていくのか、常に考えておく必要があります」と話す内田さん。その背景には「強い地域づくり」への想いがあった。

多くの住民の力により進められていった「万葉の里・石見神楽祭」実行委員会の設立式

多くの住民の力により進められていった「万葉の里・石見神楽祭」実行委員会の設立式

多くの来場者の前で披露された石見神楽

多くの来場者の前で披露された石見神楽

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兵庫県 県民生活課 神戸市中央区下山手通5丁目10番1号 電話 078-341-7711(代表)