すごいすと取材記

NPO法人 姫路コンベンションサポート玉田恵美 さん(48) 兵庫県姫路市

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演劇が育んだ人と地域の結びつき

「演劇活動をしていなければ、生野に住む高校生の男の子と、下の名前で呼び合う関係には絶対なれませんでした。劇団が与えてくれたのは、まさに人そのものでした。」
それは同時に、地域づくりに「人」が欠かせないものであることの証でもあった。
「部活や受験で参加できない時期を迎えた子どもたちも、翌年には、劇団の活動に戻ってきてくれるんです。入団時に小学5年生だった子どもたちが大学生になり、就職活動をするようになりましたが、『故郷が好きなので、地元で就職したい』と、地元で就職を決めた子もいるようです。地域の活性化は、自分たちの地域にどんな愛着を持てるか、どんな誇りを持てるかが基本だと思います。そういう意味では、劇団の活動が地域づくりに一定の成果を残したと言えるのかもしれません。」
それも、継続したからこそ言えることだと玉田さんは言う。
「1回で終わっていたら、何も気づけなかったと思います。11年前には、小学生が大学生になるまで成長を見続けられるとは思ってもみませんでした。今後は、劇団に関わった人たちがノウハウを自分の地域で活用することで、初めてまちづくりに貢献できたと言えると思っています。」
ひめじ良さ恋まつりの立ち上げから、NPO法人としての自主事業、そして劇団の運営まで、様々な活動を通して玉田さんが一貫して向き合ってきたのは、人そのものだった。

緞帳が下りたあと、スタッフ一同による三本締め。練習に練習を積み重ね、無事に公演を終えたスタッフに喜びの笑顔と涙がこぼれる。

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兵庫県 県民生活課 神戸市中央区下山手通5丁目10番1号 電話 078-341-7711(代表)