すごいすと取材記

NPO法人 姫路コンベンションサポート玉田恵美 さん(48) 兵庫県姫路市

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人情喜劇で「銀の馬車道」をPRしよう!

銀の馬車道とは、生野の鉱山から姫路の飾磨港まで、鉱石を運び出すために造られた日本初の産業高速道路のこと。今では道の名称だけが残されている地域遺産の一つだ。
「中播磨の地域おこしとして活用したいという相談だったんです。」
ほとんど現存していないものを、どうアピールすればいいのか? 相談した松竹新喜劇のプロデューサーから提案されたのは、「住民たちで劇団をつくる」というものだった。戸惑いながらも、福崎町の小学校が計画中だった創立百周年イベントに、地元の人たちを劇団員として集め公演を行うことを決意。平成19年7月、募集に応じた総勢40名の仲間と共に、「銀の馬車道」劇団が活動を開始した。
試行錯誤を重ねた3カ月後の10月31日、公演は1,300人もの観客を動員し大成功。翌、平成20年の神戸新聞社会賞受賞を追い風に、11年間で16回もの公演を継続。平成24年に「銀の馬車道プロジェクト」が公益財団法人日本ユネスコ協会の「未来遺産」に、さらに平成29年には銀の馬車道のストーリーが文化庁の「日本遺産」に、それぞれ選定されるまでになった。
「日本遺産に選ばれた今、銀の馬車道を、沿線住民に周知するという当初の役割は終えたと思っています。今後はどう形を変えていくか考えている途中」と語る玉田さんだが、その一方で「銀の馬車道」劇団は、もうひとつの大きな役割も果たしていた。芸術で地域を創り出すというミッションだ。

銀の馬車道沿線の各市町において人情喜劇「銀の馬車道」を毎年上演しています。写真は市川町文化センター(平成30年1月14日)

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