すごいすと取材記

人形芝居えびす座武地秀実 さん(60) 兵庫県

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国内を転々とする暮らしから定住へ

武地さんは、愛媛県で生まれたが父親の仕事の都合で、数年ごとに引っ越しを余儀なくされていたという。いわゆる、転勤族だ。「定住とはどういうものか?」「幼い頃からずっと周囲が自分のことを知っている土地に住まうとは?」心の中で、いつも「私には『ふるさと』というものがない」と感じていたという。

「今の私にとっては、西宮がふるさとと呼べるのかもしれません。」と話す武地さん

大学進学を機に東京へ。大学時代、体を使って表現する「創作ダンス」と、さまざまな国へ赴き、そこで暮らす人々の生活を取材し伝える「ルポライター」、その両方に興味があり、特にダンスには注力していた。卒業後は商社へ就職しダンスからは離れていたが、働き始めて3年が過ぎたとき、やはり踊りたいと会社を辞めて再びダンスの世界に。ライターをしつつ師であるアキコ・カンダの舞台にカンバニーのメンバーとして立った。
 結婚を機に、神戸に引っ越した武地さんは、人生で初めてひとつのところに住まう、「定住」を味わうことになる。

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