すごいすと取材記

あこうぱん代表取締役鈴木誠 さん(44) 兵庫県

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地産地消にこだわって

赤穂に帰った当初、鈴木さんは全国各地の高価で珍しい食材を取り寄せてパンを焼いていた。

そんな鈴木さんを地産地消に転じさせたのは、勉強を兼ねて何度か訪れたフランスでの経験だった。

フランスでは、どんな小さなまちのパン屋にも、必ず地域の食材を使って焼かれたおいしいパンがあった。パンというものは見栄えやポリシーではなく、まず食べ物であり、食べた人の命になるものだと、鈴木さんは改めて気付いたという。

命になる食べ物の材料は、遠くの地から運ばれてくるようなものではなく、自分たちの暮らす地域の自然が育んだ、地元の食材こそふさわしい。それらを生かしたパンを作ることが、職人としての自分の仕事ではないかと思い至った鈴木さん。それ以来、赤穂の塩、赤穂みかん、生みたての卵、新鮮な牛乳、坂越湾で獲れる牡蠣、近海の新鮮な魚、地採れの野菜など、地元の食材の素晴らしさに目を向け、これらを自らの焼くパンに生かし続けている。

夏の食材をつかった彩りもあざやかパン

地元の新鮮な食材を使った惣菜パン。地産地消へのこだわりが滲む

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