すごいすと取材記

子どもの遊び場を考える会赤とんぼ代表森正枝 さん(59) 兵庫県

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ともに育つ学生リーダー

そうした経験から学ぶのは子どもたちだけではない。

プレーパークにはプレーリーダーと呼ばれる、子どもたちにより近い立場で関わるスタッフがいる。子どもたちと一緒に遊びながら、大きな怪我をするような危険がないように見守ったり、初めてきた子に遊びの手本を見せたりする。

そんなプレーリーダーとなるのは学生を中心としたボランティアスタッフ。高校生や大学生、卒業してからも継続して参加する社会人もいる。中学生を対象にした社会体験活動(=トライやる・ウィーク)中は、中学生がリーダーとして参加することもあるそうだ。

今日が2度めの参加になる大学生は「他のいくつものプレーパークに参加してみたけど、ここはリーダーが自分たちで主体的に考えて、活発に動いているのがすごい」と目を輝かせる。

リーダーと子どもたちの綱引き

リーダーと子どもたち。

彼らリーダーは、子どもを褒め、受け入れる。意図的に導かない、規制しないということにも心を配らねばならない。森さんは「私たちでは代わりになれない。子どもの本音を引き出せるのは年が近い彼ら」と考えている。森さんを含めたスタッフは、受付や俯瞰的に見守る役目を引き受け、プレーリーダーに子どもたちとの活動の多くを任せている。

それだけの信頼関係を築く基盤となるのは、毎週片付けが終わった後の小一時間ほどの反省会。参加したリーダーとスタッフが輪になり、その日の参加人数の報告から始まり、それぞれ一日の感想を述べていく。

あるリーダーはこう話す。「森さんは、子どもやリーダーがどのように動いているかを見ている。そして反省会で必ずリーダーひとりひとりと話をする。みんなのキャラクターを掴んだ上で自分たちの意見を引き出そうとしてくれる」

その日の子どもたちとの関わり方や場の作り方、一日子どもたちがどのように過ごしていたか、どの子が何をした時にどういう対応をしたか、子どもたちの行動に問題になるようなことはなかったかなど家族の様子も織り交ぜながら報告は進む。

一日の終りの反省会

反省会

みんな信念を持ってプレーパークに取り組んでいるため、反省会は時に白熱した議論の場となるという。「私もみんなも、子どもが自分たちでできるということを信じているからこそ、プレーパークとしてどんな場をつくるのか譲れない部分がある。そんなときはとことんまで話し合うようにしています」。

保育士を目指し、学生時代にプレーパークの活動に関わり始めたあるリーダーは、森さんとよく議論を戦わせた一人。「もしここに来ていなかったら、保育所の中からの視点だけになっていたと思う。もちろん保育所とプレーパークでは違うけれど、それでも心構えとしてプレーパークでの関わりが生きている」

卒業後保育士として勤める傍ら休日にはプレーパークに参加する。「自分が楽しいからくるんだけど」とハンモックを括りつけながら笑顔で語った。

赤とんぼの手書きちらし

リーダーが書いた手書きちらしの写真。

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兵庫県 県民生活課 神戸市中央区下山手通5丁目10番1号 電話 078-341-7711(代表)