すごいすと取材記

ガレリア アーツ&ティー井上美佳 さん(60) 兵庫県たつの市

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イベントで目覚め始めた、まちに眠る文化財たち

「紅葉だけでなく、龍野のまちごと楽しんで遊んでもらおう。」
平成15年秋、同じ想いで集まった仲間数人とともにイベントマップを作成し、井上さんはオレンジの布づくりを担当。町家を会場に様々な催しを楽しむ最初の「オータムフェスティバルin龍野」が開かれた。
「翌年からは、定休日なのに開けてくれるお店や、フェスティバルの開催日に合わせて行事を計画する幼稚園、PRを手伝ってくれる警察署のみなさんなど、みんなで一緒に取り組むイベントになっていきました。」
井上さんは6年目から実行委員を辞め、一参加者としてその後も毎年参加しているが、年を追うごとに参加者も協力者も増え続け、16年目を迎えた平成30年には、3日間で8万人の来訪者を迎えるまちおこし事業になった。
そんな活気を増していくフェスティバルに関わるうち、「地域に残る古い醤油蔵などを使い、国内外で開催されているビエンナーレ(*)のようなイベントができるのでは?」との想いが芽生えた井上さん。
地元で代々醸造業に携わってきた淺井良昭氏の協力のもと、龍野出身の京都市芸大教授・加須屋明子氏を芸術監督に迎え、平成23年11月、江戸時代から続く地場産業の拠点ともいえる醤油蔵などの文化財を再生・活用した「龍野アートプロジェクト」が始まった。ガレリアで親交を深めてきた作家やスタッフ、フェスティバルを通じて懇意になった古い町家や店舗の協力もあり、今年11月には8回目のアートプロジェクトに繋がった。

*ビエンナーレ: 2年に1度開かれる美術展覧会。語源となったヴェネツィア・ビエンナーレは、世界中から美術作家を招待して開催される展覧会として100年以上の歴史を持つ。

 

オータムフェスティバル in 龍野(たくさんの人で賑わう下川原商店街)

 

オータムフェスティバルの会場目印であるオレンジの布を掲げた「ガレリア アーツ&ティー」

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