有限会社井上商店

 南あわじ市広田577−1

 製造(各種製麺製造卸)

県下の小学校で手打ちうどんの体験学習を毎年開催し、食育に積極的に取り組んでいる


有限会社井上商店_活動分野 有限会社井上商店_写真
手打ちうどん体験学習

■活動内容:自社開発の米麺で社会に貢献

2006年より食育活動として、手打ちうどんの体験学習を毎年実施しています。教材は訪問する小学校の担当教員と打ち合わせをして、学校側が用意するもの、当社が用意するものを決めています。当社からは、小麦粉や食塩などの材料と、うどん作りに必要な道具類などを持参しています。体験内容は、生地の練り方、延ばし方から茹で方までを指導して、最後は全員でうどんをいただくまでをプログラムしています。2010年度は、兵庫県下の小学校、盲学校等の12校、計607名を対象に実施しました。盲学校の場合はマンツーマンで指導しています。


地元の食材を使った、「米麺」(主原料は市内で生産された米を100%使用)を2010年に開発しました。島内のホテルなどで業務用に使われているほか、観光施設で土産品として販売されています。従来の製法である、米粉を微粉化したり、でんぷんを加えて蒸し練りする方法では高コストで労力がかかることから、試行錯誤を繰り返し、3年がかりで麺にする技術を開発しました。「淡路発の米麺を全国に発信していきたい」と意気込んでいます。


■社会貢献活動への思い

水田一坪の米の収穫量は、子供一週間分の主食に値します。そこで、生徒達に一週間分の主食を自ら作ってもらうことを自治体に提案しました。米作りを通じて、食の大切さを指導することができればと考えています。また、インスタント米麺の開発を推進しています。米の加工品は人口増にも役立ち、社会的に大切な事だと考えています。どこで出来た食材かという、見える化の食品作りは社会的に意義があります。湯を注ぐだけで試食ができ、それも20~30秒で即食ができるインスタント米麺が出来れば、簡単に試食ができ、もっと広がっていくと思います。


社会貢献活動に関する企業間の連携は、業種によっては難しい面があると思います。また、中小企業と大企業とでは経営的な面でもギャップがあります。地域全ての企業が集っておこなうというより、社会貢献活動に関心がある企業同士が集えばマイナス意見が少なくなりプラス思考が高まると思います。


■効果(やって良かった!)、今後に向けて

地方の小規模な会社ではルーチンワークになりがちですが、トライやる・ウィークの受け入れは、事業の活性化に繋がっています。子ども達が楽しむことが社会にも喜ばれて、会社の宣伝や販促にも役立っています。また、生徒との体験教育は、物づくりを通じて社員のモチベーションアップに繋がっています。また、子ども達のアイディアはとても素晴らしいものがあります。


体験学習は淡路島から出向くので、高速道路の通行料を始め、経費が随分とかかります。当初は自費で負担をしていましたが、体育協会と相談の結果、高速道路料金や材料費を学校側で負担していただけるようになりました。


<担当者の声>

<社員等へのサポート>

<地域との関わり>

米の文化を伝えていきたいと思っています。

子ども達にうどん作りを教えるのは使命だと思っています。

役場の方も紹介してくださるおかげか、マスコミが取り上げてくれます。


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