西播通運株式会社

 相生市汐見台15−1

 運輸(運送業)

バイオ燃料、移動美容室など運送業務を活かした新たな取り組みに挑戦している


西播通運株式会社_活動分野 西播通運株式会社_写真
移動美容室「かにくらぶ」

■活動内容:得意とする運送業を活かし、地域と環境に貢献

2004年より、バイオディーゼル燃料の研究・導入を進めています。導入成功の鍵は油の回収が握っていました。家庭、飲食店などで使用した食廃油が、毎月1万リットル回収が出来なければ計画は頓挫してしまいます。当初は予定の1割しか集まりませんでした。また、その後の研究で、完璧なバイオディーゼルを再生するために遠心分離機の導入が必要なことや、食廃油は1万5千リットルの回収が損益分岐点になることなどがわかりました。このような当社の取り組みを受けて、相生市でエネルギープロジェクト協議会が立ち上げられ、相生市長、JA相生、相生商工会を巻き込む支援体制が確立されました。兵庫県からも兵庫バイオマスエコモデルに認定されました。2011年4月からは本格的な協力が始まり、市から拠点回収の協力が得られるようなりました。現在では飲食店などに油の回収シールを貼る協力体制も得られ、相生市のパッカー車に、西播通運製のバイオディーゼル油が使用されています。


2002年より、事業の安定と、トラックを活用したお客様から喜ばれる事業を検討し、移動美容室事業「かにくらぶ」を開始しました。老人施設などを対象に、動く美容室の高齢者向けのサービスは、トラックを改造したつくりで、出入口にはリフトを設置して、車椅子のままで乗り降り出来るようにしました。車内は、シャンプー台等を装備して美容院そのものにしました。現在は90か所の老人ホームなどと契約をし、美容師を20名をパート採用しています。パート従業員は全員既婚女性で、結婚により離職された方々です。休日は原則土日とするなど、働きやすい環境づくりを推進しています。


■社会貢献活動への思い

社会貢献活動は、コストに見合った取り組みでなければ成功は難しいです。天ぷら油のリサイクルは、モデルケースとして是非成功させたいです。そのためにも、食廃油の回収1万5千リットルを達成し、採算ベースに乗せることが2011年度の目標です。成功すれば、相生市と同規模(人口3万人)の都市などに提案していきたいです。バイオディーゼル自体の普及には、国のバックアップ(バイオディーゼル油使用に対する正しい理解と普及促進等)がない限り限界があると思います。


これからも、自社のことだけを考えずに、市民の声を聞いて、地元に貢献していきたいです。そのためには、地域の祭りや集会など、声を聞ける場に参加していくことが大切だと思います。


■効果(やって良かった!)、今後に向けて

自分たちの職場は、自分たちで美化するという風土になっています。また、会社の認知度が高まり、自治会からも色々と相談があったりと、頼りにされる存在になっています。


<担当者の声>

<社員等へのサポート>

<地域との関わり>

当社が得意とする運送業を通して、人口3万人のこの地域に還元できることを、段階を追って考えています。じっくりと取り組む姿勢が大事です。

運送業として、挨拶ができ、自分で考え提案できるような人材育成を行っています。

移動美容室は地域の方にも認知され、利用が増えています。また、結婚などで退職した女性美容師の人材を活かす場にもなっています。


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