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兵庫県内の社会貢献企業を紹介

多様な活動資源とノウハウを持つ「企業」の社会貢献活動を促進し、「ひょうごの地域づくり活動」の輪を一層広げていくため、県内企業による社会貢献活動の実践事例や県の支援・促進施策をご紹介します。

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ゴミ拾いから始めた社会貢献
~“コウノトリも住みやすい環境づくり”を目指して~

自主プログラム

社会的商品・サービス       

事業者名 株式会社 川嶋建設
代表者名 代表取締役社長 川嶋 実
設立 昭和50年11月1日
資本金  9,800万円
 社員数 152名
所在地 兵庫県豊岡市寿町11番35号
主な事業活動 総合建築業(土木・建築・舗装)
ホームページ http:/www.kawashima.gr.jp/
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掲載日 平成25年9月20日

株式会社  川嶋建設 総務部長 渡邉 一さん
               経営推進室 室長 佐々木 一彦さんに
お話を伺いました。

 御社の社会貢献活動のきっかけと内容について教えて下さい

                                                 

 地域に根差した企業であるがゆえに地域に何か恩返しをしないといけないという想いから、2001年に「まずはゴミ拾いから始めよう!」と、 創立記念日である11月1日に全社員を上げて、清掃活動を始めたのがきっかけです。それまでは休日だった創立記念日に、多くの社員が集まって活動してくれました。 それ以降、11月はボランティア月間として、土曜日に「クリーン作戦」と称してゴミ拾いをしています。
 また、今、たくさんのコウノトリが豊岡の空を飛んでいます。そのコウノトリの餌場のひとつであるハチゴロウの戸島湿地を管理しているNPO法人さんからの依頼を受け、 我々はコウノトリの住みやすい環境を作るため、11月に湿地の整備と草刈り作業を行っています。また、コウノトリの郷公園での草刈りも2005年から9年連続で7月の日曜日に有志の20~30名で行っています。

コウノトリが住みやすい環境にするために、どのような取り組みをされているのですか

                         

 豊岡では、“コウノトリも住める町”として、多くの農家で減農薬、無農薬と言う農法にこだわっています。それにより、コウノトリのえさとなるドジョウ、バッタ、ヘビなどの数を 増やし、コウノトリがえさを捕まえやすいようにしています。水路も工夫してあり、畑に水が絶えないようにしてあります。
 ハチゴロウの戸島湿地も、コウノトリの餌場としてえさであるドジョウなどの生き物が住みやすい湿地を作り、コウノトリが飛来して、えさを取りやすくすることで、コウノトリの住みやすい環境を作っています。

御社の活動の特徴はなんですか

                         

 ハチゴロウの戸島湿地を管理しているNPO法人さんだけでは、湿地を整備するのに人手不足であることから、弊社を含めいろんな団体に作業ボランティアを依頼し、 皆が協力して作業を行っています。他の企業、大学などは木の伐採などのボランティアをされていますね。
 弊社も昔は重機を使うこともありましたが、最近はほとんで人の手で協力しながら草刈り等の作業をしており、それが活動の特徴だと考えています。どうすればコウノトリにとってのよい環境を 作れるのかがわかった今は、人の手でその環境を作り上げるのが大事になっています。“コウノトリが卵を産んだ”などというニュースが当たり前になりつつありますが、それがもっと日常の出来事と なってほしいと願いながら活動しています。大学生や海外の方も時たま湿地の研究として取材に来て、活動に参加していることがあり、たくさんの方がコウノトリのためにと活動しています。

清掃活動を行う上での課題店や問題点についてお聞かせください

 湿地の草刈りを年に何回しても草がすぐに伸びてしまうので、11月のボランティア月間だけでなく、定期的に作業できたらいいのですが、いろいろと 時間的制約があることが課題の一つです。
 また、湿地は広いので、重機を使って一度に作業できるといいのですが、水の流れなど湿地の周辺環境のことを考えながら、人の手で作業を行わなければならないので、 その面でもなかなか難しいことだと感じています。

社会貢献活動を通して、社内にどのような変化がありましたか

 ボランティア活動をしていくうちに、ボランティアをしないといけない、という気持ちが多くの社員の中で芽生えました。そういった気持ちを持った 社員はボランティアに必ず参加してくれます。社員の中には、ボランティアをする日は他の予定を入れずに、空けてくれている方もいて、とても嬉しいことだと思っています。

清掃活動の他に取り組んでおられる活動があれば、お聞かせください

 ここ3年ほど、環境社会について勉強しようという取り組みの一環として、東京商工会議所が実施している“環境社会検定試験”、通称“eco検定”の社員全員の取得を目指しています。 eco検定には、我々が学生時代に習ったような内容はもちろん、今の時代に沿った環境のことや、環境省が出している環境白書や京都議定書の内容などのタイムリーな話題も出題されるので、試験は年々難しくなっています。現在6割ほどの社員が取得しています。
 eco検定の合格者には、“エコピープルマーク”の使用が認められており、弊社では検定に合格した社員の名刺にその“エコピープルマーク”を使用しています。
 また、他のエコ活動として建物を壊した時に出るコンクリートを、豊岡市内の専用の工場でアスファルトの材料としてリサイクルしています。

古民家再生事業もされているとのことですが、どのような事業なのでしょうか

 20年ほど前、川嶋建設と言う社名を掲げた時に、方向性を産みだす事業の一つとして“古民家蘇生”事業に取り組み始めました。古い家を壊して新しく洋風の家を作るという 従来の考え方では昔の立派な家が残りません。昔の家を現代に合わせて間取りや水回りなどを作り替えることで、昔の趣と思い出を残したままで、住みやすい家に生まれ変わることができます。この活動は、古い家でも リフォームすることで住みやすい住空間を作り、思い出を子孫に残すことが出来るという提案で、さらに利点としてこれにより建築の際に出るごみの量を減らすことも出来ます。
 事業の範囲は豊岡市に限らず、当社が行ける場所であれば引き受けています。TVのリフォーム番組に協力した時も、この古民家再生に取り組みました。茅葺きの屋根を捨てずに小さく刻んで肥料に混ぜて使い、またその一部をすだれにして 生まれ変わった家に帰して再利用しました。

但馬地域に対してどのような気持ちをお持ちなのでしょうか

 建築業としてのやりがいを持ちつつ、地元民の暮らしを自然災害などから守るための環境を作ることを第一にしています。そのために日々のメンテナンスを 怠らないように心掛けています。豊岡市は“小さな世界都市”として、世界で一番環境のことに取り組んでいる都市を目指していますので、地域に根差した企業である我々もその精神を持って建設業を営んでいこうと考えています。

但馬地域の人材を地元に定着させるための取組についてお聞かせください

 主に現場従事している者の6割が地元出身者です。インターンシップ生は毎年受け入れていて、今夏もインターンシップとして地元の高校生を4名受け入れています。また、今弊社が単独で掘っている新温泉町の トンネルの中を7月の20日、25日に計100名ほどの高校生に見学してもらったりもしました。建設業は他の業種と比べると採用希望者が少ないですが、豊岡に若い人材を定着化させるために豊岡の企業の取り組みについて知ってもらいたいと考えています。 豊岡の高校には建設を勉強する学科もありますし、学んできたことを将来自分の職業にするということを選択肢の1つにしてもらえたら、と思っています。現場を見ることで「トンネルを掘ってみたい!」「ダムを作りたい!」など建設に興味と 夢を持ってもらいたいと思い、企業説明会のときには学生と直接話をして、建設業の仕事やどのように社会に貢献しているかについてメッセージを送りました。

これから社会に出る学生に対してメッセージをお願いします

 学生さんには、ぜひ夢を持って社会に出てほしいと思っています。そうしないと長続きしませんし、何より人生楽しくないでしょうから。最高齢エベレスト登頂の三浦さんは、前頭葉が同年代の方と比べて 大きいそうです。なぜ前頭葉が大きいのかというと、三浦さんは夢を追い続ける生活をしているからだそうです。夢を追い続けた結果、あのような偉業を成し遂げることが出来たのですね。学生さんにも「内定を取ること」をゴールにするのではなく、自分の夢を追いかけて就職してほしいですね。

取材を終えて・・・

<甲南女子大学 人間科学部心理学科 3年 西田 早希>
 コウノトリが住みやすい環境作りのための湿地の整備は、重機をなるべく使わずに人の手で作業をしているということと、とても多くの方がコウノトリのために活動されているということが印象的でした。川嶋建設さんの環境問題へ取り組む姿勢、 そして地域に対する強い想いは、豊岡市が“小さな世界都市”であるために非常に重要なものであると感じました。学生にはぜひ夢を持って社会に出てほしいという川嶋建設さんの願いを知り、私も一人の学生として夢を持ち続けていこうと思いました。貴重なお話を本当にありがとうございました!

本日はありがとうございました。

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