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ネットワーク130号 中播磨

グループの紹介
 
姫路市
“ふるさとの原風景再生プロジェクト”太市の郷
太市の郷 代表 崎谷 久義さん
 播磨の地で太市と言えば「筍の!」と、返ってきます。そんな代名詞を持つ風情ある土地柄を、私たちは誇りに想い大切に守り繋いできました。
 しかし今では農の不採算などの要因で放置される竹林が増え、疲弊した里山景観を醸しています。荒廃した竹薮は不法投棄や筍盗掘、獣害を誘発。それらは里に暮らす人たちの気持ちを萎えさせます。
 これまで地域の発展とは、そこに都市的な要素が付け加えられていくことだと考えてきました。営々と耕作管理を続けた美しい竹林や田園風景も、直接には経済的な価値を生まない。美観を機軸にしても里の住人には利害得失の網の外です。
 しかし今の成熟社会で最も必要な要素は、多様な自然資源の恩恵をいかに持続的に享受できるか。人が生きる上で食糧が満たされることが最大の安心です。またそのような環境が整備できているのを確認できて心が和むもの。効率や経済論理のみでつくられた品物は全て道具に過ぎません。
 私たちは、地区の自然環境と農ある産業の背後にある里山保全をテーマにした地域づくりに取り組んでいます。また「田んぼの学校」事業などを通して、次代を担う子どもたちが郷里に誇りと愛着をもって育つことが何より大切との思いで活動しています。

こんなに大きくなったよ!若竹の生長を観察 ボランティアの方も多数参加!竹林客土入れ
○問い合わせ先
太市の郷
 電話 079(269)0707
 
姫路市
姫路の知られざる離島“家島”で観光まちづくり
いえしまコンシェルジュ 代表 小幡 友美さん
 いえしまコンシェルジュは、姫路市の離島「家島」において、島内外のメンバーが家島の情報発信と観光客のおもてなしを行っています。
 漁業・採石・海運業で栄えた家島の日常は、島外の人にとって非日常の魅力に溢れています。「死んだ魚は猫も食わない」と言われるほど新鮮な魚がウリで、お店では旬の生きた魚しか売っていません。
 こういった島の情報をホームページで発信するとともに、島外でイベントを実施し、家島ならではの魅力を直接伝えています。
 また、家島の情報に触れて興味を持ち、実際に家島を訪れる観光客の案内も行っています。家島の生活や文化に密着した魅力である『食・風景・人』に焦点をあてた案内は、地元の人しか知らない内容ばかりで喜んでいただいています。
 こういった私たちの活動を通して家島のファンが増え、豊かな交流が生まれることで、人口減少社会における自立・持続した地域づくりに繋がることを目指しています。
 今後は、家島の一番の魅力である『島の人』をより身近に感じられる活動にも取り組む予定です。
 気になった方は、お問い合わせの上、ぜひ家島へお越しください。

観光案内では食べる魚を目の前で〆てもらう 家島の魚をみんなで調理して食べるイベント
○問い合わせ先
いえしまコンシェルジュ(担当:中西)
 電話 090(2048)5663