朝来市
高齢者が多く住む旧鉱山地区 みんなで助け合う明るい集落づくり |
神子畑区長 山内 隆治郎さん |
平成21年8月9日深夜から台風9号による豪雨は、今まで経験したことのない雨量でした。私達の集落は狭い山間で、中央に川が流れ、それに沿って30数戸の住宅が建っています。民家の裏山のいたる所から土石流などが発生し、川は濁流と流木であふれ、数軒の住宅が全半壊しました。道路もいたる所で決壊し一時孤立状態でした。
あれから2年が過ぎようとしています。未だに避難所に住んでいる人、取り壊しして区外へ移住した人等で空地も増えました。
今、考えることは「共助の精神」「住民主体」。高齢者の多い私の区では一人暮らしの高齢者とも日頃より交流を図り、いざという時の為に近所の状況を把握しておくことが重要だと感じます。区内には1ヵ所指定の避難所がありますが、前回の災害体験から、川が増水してしまうとその避難所に避難する事は危険でした。そこで、まずは、情報を的確にキャッチし地元主導で1時間でも2時間でも早く避難所へ避難指示を行うこと、併せて区全体でなく隣保ごとや隣近所といったより小さな単位で避難すること、その立地条件や構造、過去の災害時における被害状況、避難経路等を高齢者と一緒に普段から下見、検討していくよう申し合わせをしています。
今後は、独居老人や高齢者の多い当区に合った防災対応や防災マップ、防災用具などマニュアル作りを進めていく予定です。
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孤立した神子畑地区へ物資を搬送 |
孤立した民家へ区役員が食糧を配給 |
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○問い合わせ先
朝来市 朝来支所 地域振興課
電話 079(677)1165 |
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