東日本大震災から〜自助意識と日頃の顔見知りのネットワーク〜 |
NPO法人日本災害救援ボランティアネットワーク 理事長 渥美 公秀さん |
私たちのNPO法人は、阪神・淡路大震災が発生した1995年に、西宮市で発足したボランティア団体です。去る3月11日に発生した東日本大震災からの復興にあたって、岩手県野田村という被災地での支援活動を行っています。今回は津波被害が各地で発生し、地震による建物倒壊だけでなく、津波への備えが重要な課題として浮き彫りになりました。建物の耐震化とともに、津波が来る地域ではできるだけ高い場所に避難するということを日頃から意識しておくことが重要です。「自分の命は自分で守る」という自助の考え方の再確認と、地域での人のつながりが大切です。今回の震災では多くの地域で、地震直後に津波が来ることを近所の人たちに知らせに回った方々が沢山いました。そのお陰で多くの人の命が助かっています。
現在も各地で地震が頻繁に起こっています。兵庫県でもいつまた大地震が起こらないとも限りません。東南海や南海地震が発生したら、阪神間でも津波が押し寄せる可能性もあります。津波を想定した避難場所や避難経路を地域で考えていくことを通じて、自助の意識と人と人のネットワークを作っていくことが、減災に結びつくと考えます。
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岩手県野田村の被災状況 |
ガレキの後片付けをするボランティア |
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○問い合わせ先
西宮市櫨塚町2ー20
西宮商工会館南館
電話 0798(34)9011 |