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ネットワーク128号 阪神南

グループの紹介
 
西宮市
東日本大震災から〜自助意識と日頃の顔見知りのネットワーク〜
NPO法人日本災害救援ボランティアネットワーク 理事長 渥美 公秀さん
 私たちのNPO法人は、阪神・淡路大震災が発生した1995年に、西宮市で発足したボランティア団体です。去る3月11日に発生した東日本大震災からの復興にあたって、岩手県野田村という被災地での支援活動を行っています。今回は津波被害が各地で発生し、地震による建物倒壊だけでなく、津波への備えが重要な課題として浮き彫りになりました。建物の耐震化とともに、津波が来る地域ではできるだけ高い場所に避難するということを日頃から意識しておくことが重要です。「自分の命は自分で守る」という自助の考え方の再確認と、地域での人のつながりが大切です。今回の震災では多くの地域で、地震直後に津波が来ることを近所の人たちに知らせに回った方々が沢山いました。そのお陰で多くの人の命が助かっています。
 現在も各地で地震が頻繁に起こっています。兵庫県でもいつまた大地震が起こらないとも限りません。東南海や南海地震が発生したら、阪神間でも津波が押し寄せる可能性もあります。津波を想定した避難場所や避難経路を地域で考えていくことを通じて、自助の意識と人と人のネットワークを作っていくことが、減災に結びつくと考えます。

岩手県野田村の被災状況 ガレキの後片付けをするボランティア
○問い合わせ先
 西宮市櫨塚町2ー20
 西宮商工会館南館
 電話 0798(34)9011
 
西宮市
御前浜・香櫨園浜を地域の宝“里浜”として未来へ継承
チーム御前浜・香櫨園浜里浜づくり 代表 加藤 一郎さん
 御前浜・香櫨園浜は、夙川河口に広がる阪神間に残る貴重な自然海岸と歴史資源(西宮砲台)の両方の顔を持っています。
 我々、チーム御前浜・香櫨園浜里浜づくりは、毎朝2時間前後のゴミ回収を行うとともに、毎日曜日には除草作業などのビーチクリーン活動を行い、多くの方々に憩いの場を提供する里浜づくり活動をしています。
 また、御前浜・香櫨園浜への関心と理解を深め、この浜に誇りを持っていただくために、近隣小学校の環境出前講座や野鳥観察会のほか、環境に配慮した総合サインの設置や情報誌を発行して、浜を「まもり・つかい・そだてる」活動をしています。なかでも毎年秋に開催している「海辺のひろっぱフェスタ」では昨年は1500人の来場者があり、おもちゃのかえっこバザールや地元中学生によるジャズコンサート、砲台ギャラリー、サンセットクルージングなどで大いに盛り上がりました。
 これからも多くの方々に協力していただきながら、地道に、意欲的に“里浜”づくりに取り組み、より良い形で未来に継承したいと考えています。

ビーチクリーニングで毎回沢山のゴミを回収 海辺のひろっぱフェスタは大人気
○問い合わせ先
 チーム御前浜・香櫨園浜里浜づくり 
 事務局長 枝光 宏征
 電話 0798(35)9634