ひとつ戻る トップへ

ネットワーク127号 西播磨

グループの紹介
 
上郡町
行頭(ゆくとう)集落の米づくり体験オーナーによる都市と農村交流
行頭自治会 会長 三浦 剛介さん
 兵庫県の最西端に位置する行頭は、稲作が盛んな安室(あすむろ)川源流の中山間集落です。
 集落では平成20年度から兵庫県が人口減少や高齢化が著しい集落の再生を目指して実施する「小規模集落元気作戦」に取り組み、都市住民との交流を図ってきました。同年11月には県公館で開催された「元気交流会」に参加したことから芦屋市の市民団体との交流が始まり、地元に伝わる伝説の掘り起こしと映像化が実現しました。
 また、翌年度からは農業に興味を持たれている方々に1年を通じて米づくりを体験してもらおうとオーナーの募集を行い、近隣市町より約50名が参加し、昔ながらの手作業で田植えや稲刈りを行いました。人手不足の作業には県立大学の学生が手を貸してくれました。秋の収穫祭には、餅つきとイモ掘りを行い、杵つきお餅を味わった後、1団体あたり玄米約30キログラムを持ち帰っていただきました。
 地元では、集落の活性化に向けて交流事業を継続するとともに、地域資源の里山を守ることを目的に、炭焼窯を整備し特産品づくりに取り組みたいと意欲を燃やしています。

5月雨の中、手作業での田植えを体験 集落の方から稲刈りの指導を受ける参加者
○問い合わせ先
 米づくり体験オーナー事業についてのお問い合わせ
 上郡町企画財政課企画政策係
 電話 0791(52)1112
 
佐用町
中山間地域で「国際交流」の輪を
佐用町国際交流協会 会長 小嶋 逸也さん
 中山間地域の佐用町で、諸外国との交流で町の活性化をめざす「佐用町国際交流協会」。平成11年の協会発足以来、活動のメインとなるのはホームステイ事業「いなかのえんげ」です。毎年8月、大阪大学の留学生たちが4日間、町内のホストファミリー宅で過ごします。言葉の壁を越え、日本の田舎の暮らし、諸外国の文化をお互いに理解しています。これまで13回実施し、受け入れた学生は38ヵ国、127人にのぼります。
 また平成19年〜平成21年には、JICA(国際協力機構)の「草の根技術協力事業」で、継続可能な有機農業を学ぶために来日したアフガニスタンの研修生を佐用町で受け入れた際、地域とのコーディネート役として活躍。研修生たちは、ぶどうを栽培する東大畑地区で、効果的なぶどうの栽培手法や、棚田を保存する田和地区で、農地や水路を築くための石積み工法などを学び、国際親善にも貢献しました。さらには、地元企業で働く外国人を対象とした日本の家庭料理教室を開くなど、地域と密着した取り組みで、活動の輪を広げています。

そうめん流しを楽しむ留学生(いなかのえんげ) 石垣の積み方を学ぶ研修生(田和地区)
○問い合わせ先
 佐用町国際交流協会事務局
 (佐用町役場まちづくり防災室)
 電話 0790(82)0664