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ネットワーク127号 阪神南

グループの紹介
 
西宮市
西宮船坂ビエンナーレ “アートで地域活性化のきっかけを”
船坂里山芸術祭推進委員会 委員長 松本 義博さん
 六甲山系を境に南北に長い西宮市域の中、北部に位置する小さな農山村・船坂地区では、近年、若者の都会への流出により高齢化が急速に進み、平成22年3月には地域のシンボルであった船坂小学校が廃校となってしまいました。
 危機感を抱いた地域の有志が、平成21年秋、30日間にわたるビエンナーレ(現代美術展)を試験的に行い、翌平成22年秋には、36日間にわたりビエンナーレを本格実施しました。廃校舎跡・かやぶき古民家・休耕地に33人の作家の作品を展示し、地域外からも多くの人が訪れ来場者は大幅に増えました。豊かな自然と広々とした田園の中で、里山に住む人々の温かいもてなしが都会の人々の心をとらえました。
 船坂地域一体となって作り上げた長期間のイベントの結果、一層交流が深まり、その中から新たに特産加工品グループ・常設展示グループ・陶芸グループ等が続々と誕生し、旧小学校跡施設も地域で有効活用しようという機運が高まりました。
 今後も住民主体で2年に1回のビエンナーレを続け、高原野菜産地の復興など船坂地域の活性化に取り組んでいこうと思います。

休耕地に展示された作品を鑑賞する人々 かやぶき古民家を利用した作品展示
○問い合わせ先
  船坂里山芸術祭推進委員会
 事務局長 池田 壱和
 電話 078(904)3467
 
西宮市
就労障害者の所得向上を目指して
西宮ふれあいネットワーク 会長 平井 篤さん
 障害者の就労現場では、様々な作業や生産品があり、多くの方が日々仕事に励んでおられますが、それらの仕事や商品は単価も安く、知名度も低く、販路も少なく、就労でありながら月給1万円前後、「時給100円の壁」と言われているのが現状です。
 “もっと知名度を上げ、販路を増やし、付加価値の高い仕事を見出さなければならない”、“広報戦略を持ち、共同受注の道を探り、商品のグレードアップや開発を図らなければならない”、そのようなお手伝いができないかと4年前に設立したのが「西宮ふれあいネットワーク」です。
 これまでの活動では、作業所や製品等の知名度を上げ、市民に購入していただくイベント「ふれあいネットワークフェスティバルin西宮」を年1回開催、毎回20以上の作業所が参加、4000人以上の来場をいただいています。さらに昨年には、西宮の作業所が自由に出品できる通販サイトを立ち上げ、販路拡大の可能性を探っています。
 今後も、「デザインや味など商品のグレードアップ」、「受注機会の拡大」、「さらなる知名度の向上」などで、専門家の協力も得ながら就労者の所得向上へとつなげていきたいと考えています。

作業所の皆さんが協力して製品を販売 兵庫介助犬協会による介助犬のPR
○問い合わせ先
 西宮ふれあいネットワーク
 会長 平井 篤
 電話 0798(66)2526