西宮市
西宮船坂ビエンナーレ “アートで地域活性化のきっかけを” |
船坂里山芸術祭推進委員会 委員長 松本 義博さん |
六甲山系を境に南北に長い西宮市域の中、北部に位置する小さな農山村・船坂地区では、近年、若者の都会への流出により高齢化が急速に進み、平成22年3月には地域のシンボルであった船坂小学校が廃校となってしまいました。
危機感を抱いた地域の有志が、平成21年秋、30日間にわたるビエンナーレ(現代美術展)を試験的に行い、翌平成22年秋には、36日間にわたりビエンナーレを本格実施しました。廃校舎跡・かやぶき古民家・休耕地に33人の作家の作品を展示し、地域外からも多くの人が訪れ来場者は大幅に増えました。豊かな自然と広々とした田園の中で、里山に住む人々の温かいもてなしが都会の人々の心をとらえました。
船坂地域一体となって作り上げた長期間のイベントの結果、一層交流が深まり、その中から新たに特産加工品グループ・常設展示グループ・陶芸グループ等が続々と誕生し、旧小学校跡施設も地域で有効活用しようという機運が高まりました。
今後も住民主体で2年に1回のビエンナーレを続け、高原野菜産地の復興など船坂地域の活性化に取り組んでいこうと思います。
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休耕地に展示された作品を鑑賞する人々 |
かやぶき古民家を利用した作品展示 |
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○問い合わせ先
船坂里山芸術祭推進委員会
事務局長 池田 壱和
電話 078(904)3467 |
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