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ネットワーク126号 阪神北

グループの紹介
 
三田市
「まちづくり」の視点から多文化共生の「心」を育む
神戸三田外国人サポートの会 代表 本田 文代さん
 地域には、結婚や就労、留学などにより私たちと一緒に暮らす外国籍住民がいます。国籍が違えば、言葉や生活習慣といった文化も異なります。日本人、外国人が違いを認め合い、社会の一員として地域の様々な場面に参画し、誰もが暮らしやすい「まち」、「多文化共生社会」を私たちは目指しています。
 外国籍住民の子育てで、外国籍の子どもや日本国籍で外国につながる子どもが、日本語や心の壁にぶつかり、勉強に支障をきたすケースが増えています。「神戸三田外国人サポートの会」は、大学生スタッフが勉強や日本語を教える「TERAKOYAさんだ」を実施しています。この活動は@子どもたちが母語で話をしたり、進学や将来の夢を描けるようロールモデル(大学生)に出会うことA大学生がグローバル社会に羽ばたくうえで、外国人やその家族のことも考え、人として、社会人として関わっていく視点を育むことを目的にしています。また、兵庫県中部・北部地域の子どもを対象にした進学ガイダンスも開催しています。
 子どもは、持続可能なまちづくりの大切な宝物です。地域課題は、人が「出会い・つながり・まじわる」ことで解決でき、さらに人権尊重を基本とした「ひとづくり」につながります。笑顔が増え、子どもも大人も成長する、すてきな活動を今後も続けていきたいと思っています。

高校で開催。母語通訳つきの進路ガイダンス 子どもと共に学び合う学習支援
○問い合わせ先
  神戸三田外国人サポートの会
電話 080−3868−5698
URL http://brog.canpan.info/ksrf/
 
宝塚市
介護する男がいつでも寄れる家『ほっこり庵』
NPO法人スマイルウェイ 西山 良孝さん
 今年11月にオープンしたばかりの「ほっこり庵」は、日本で初めて、365日、年中無休で男性介護者が介護の愚痴や悩みを話すことができる家です。宝塚市清荒神駅から歩いて2分の住宅地の中にあり、挽きたてのコーヒー、マッサージチェア、大型モニターでのビデオ鑑賞など“ほっ”とできる癒しの空間を提供しています。これまでも、定期的な男性介護者の交流会は開催してきましたが、もっと自由にいつでも寄れる居場所が必要と考え「ほっこり庵」を実現するに至りました。日常の介護の場を離れ、身も心も健康にすることは、ひいては介護を受ける人たちのためにもなるはずです。
 近年、「男性介護者」ということばが随分浸透してきました。今や、介護者の3人に1人は男性で、全国には約100万人の男性介護者がいるといわれています。しかし、そのほとんどが複合的な問題を抱え、ひとりで責任を背負い込み、引きこもりがちになってしまう現状があります。「話を聞いてもらい、同じ思いの仲間がいることを知る。それだけで気持ちが楽になる。誰でもいつでも何度でも来てほしい。いつでもwelcome(ウエルカム)!」と代表の西山さん。義務感や責任感を強く感じ、弱音を吐いてはいけないとストレスでいっぱいになっている男性介護者の苦しみや不安を取り除き、優しい気持ちでまた介護の場へと戻っていただくための活動です。

【ほっこり庵】1階 【ほっこり庵】2階
○問い合わせ先
NPO法人スマイルウェイ
宝塚市清荒神1丁目5−15
電話 0797−26−7818