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ネットワーク125号 阪神北

グループの紹介
 
伊丹市
自分たちで守る安全安心のまち
「ルネ伊丹ガーデンスクエアI・D・S・チーム」 伊藤 幸練さん
 マンション「ルネ伊丹ガーデンスクエア」内で組織する自主防災組織。I・D・Sとは「Independent(独立)」「Disaster(災害)」「Security(防犯)」。阪神淡路大震災の教訓から、“安心安全な自分たちのまちは自分たちで守ろう”と、発起人の伊藤さんが1年かけて住民ひとりひとりに思いを伝え、賛同し自主的に集まったメンバーで平成17年9月、チームを発足。夏祭り等イベントの警備、消防・防災訓練、年末の見回り活動のほか、マンションの狭い階段でも使いやすい「布担架」を使っての避難訓練や、災害時、ガス・水道のチェックや連絡先の確認のための「避難完了確認シート」の作成・配布など特色のある活動を展開しています。現在、メンバーは45名。
 昨年、マンション敷地内の公園に「防災かまどベンチ」を設置。普段は普通のベンチですが、災害時には2つの大きな鍋をかけることができる炊き出し用のかまどに変わるすぐれものです。薪は公園内の朽ちて使えなくなった添え木を使用します。マンションの住民のみならず、近隣地域の住民も利用できるものとし、地域で支え合う活動、人とつながる活動を行っています。
 こうした活動が評価され、平成20年、伊丹市から優良自主防災組織として表彰されました。

炊き出し風景 「布担架」を使って防災訓練中
○問い合わせ先
ルネ伊丹ガーデンスクエア
 I・D・S・チーム
 電話 072(771)2990
 
川西市
寄りそい、支えあう 福祉のまちづくり
「高齢者の見守りシステムをめざす会」 代表 桑野 健さん
 川西市・多田グリーンハイツ地区は65歳以上の高齢者が35パーセントを占め、安心で安全なまちづくりが急務となっています。そのため当会では、認知症などの高齢者の見守りネットワークづくり、災害時の支援体制づくりの構築に向けた様々な取り組みを展開しているところです。
 中でも人気は「なんでも相談窓口」。年々相談件数が増え、これまでは半日の開設でしたが1日に拡充し、民生委員に加えて相談員研修を経た認知症サポーターを相談員として配置しました。「窓口へ行けば、ゆっくり話を聞いてもらえるのでほっとして家へ帰れる。」と相談者の声。
 また、昨年、認知症サポーター・ネットワーク「オレンジリングの会」を発足。認知症サポーター養成講座の修了生には“オレンジリング”を授与し、普及させることで地域の見守りの強化を図っています。商店街や郵便局、銀行、公民館などにもオレンジリングステッカーの掲示を依頼し、地域全体に見守りネットワークの拡がりが浸透してきています。
 また、災害時の支援体制づくりとしては、災害時要援護者の救急救出として車椅子を使った体験型の避難訓練やクイズ・ゲームを盛り込み、遊んで学ぶ防災訓練などを実施しています。まさかの災害に備えて地域ぐるみで助けあう救援体制を目ざしています。

Dr認知症講演会には200人が参加 車椅子避難訓練
○問い合わせ先
高齢者の見守りシステムをめざす会
 電話 072(792)4411