赤穂市内最高峰の黒鉄山は標高430.9メートル。最高点を示す礎石や鎌倉時代の築造といわれる石砦の跡があり、南は瀬戸内海、北は有年方面の山々が見え、天候がよければ、南は淡路島から四国山脈、北は中国山脈の山々が見える眺望はすばらしいものです。
この眺望を維持するために毎年3月に、地域の大人と中学生が頂上部分の樹木の伐採や草刈り、展望場所の修復整備を一緒に行っています。5年前からは大津地区外の赤穂西中学校の生徒も、卒業記念にと教職員と一緒に参加しています。
頂上へは、標識に従って登り始め鍋森神社を過ぎると、藪椿の群生に咲く赤い花を見て、向かいます。登り始めて約1時間で頂上です。
この活動を始めた時は、どこから手をつければよいのかと思うほど雑木や雑草が生い茂り、伐採というより開拓という状況でした。大人はチェーンソーや草刈機で木や草を刈り、中学生はそれを集めて束ね、整理場所へと運びました。木や草で見えなかった最高点を示す礎石や石砦が姿を現し、眺望がひらけたときは感動ものだったことを思い出します。この素晴らしい黒鉄山を地域の自然の宝と位置づけ、地域の大人と子どもが一緒になって、年に一度の行事ではありますが、今後も整備を続けていきたいと思っています。
子どもも地域の宝です。地域の子どもを育てなければとの思いから、日頃の地域行事への子どもの積極的な参加も進め、みんなで地域づくりを進めているところです。
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参加者の皆さんの作業風景 |
ちょっと休憩中、この眺めいかがですか |
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