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ネットワーク123号 西播磨

グループの紹介
 
宍粟市
幽玄「薪能」を子どもたちへ伝承
山崎八幡神社薪能奉賛会 三谷 恭三さん

 当神社の薪能は、昭和五十五年地元の有志によって再興され、隔年開催により本年で二十九年十六回を数えるに至っています。もともと境内には元禄十二年建立とされる能舞台があり、古くは山崎藩主本多公の奉納薪能が催されていたようです。しかし、三百年の風雪に耐えた舞台も老朽化が著しく、一昨年地元の篤志家により大改修が施され、入母屋造りの本格的な能舞台が甦りました。
 この薪能の運営は、地元の謡曲を楽しむ有志で作る宍粟市謡曲同好会が中心となり、奉賛会を結成して行っておりますが、その資金については、ほとんどが地元を中心とする企業の協賛に頼っています。毎回第一部に地元のアマチュアによる謡曲や仕舞が演じられ、夕刻からの第二部で京都大阪方面より来演願う、当代一流の能楽師による能・狂言の公演(入場無料)を行っています。
 今回は特に、初めての試みとして、第一部で子どもによる謡曲・仕舞・鼓の体験発表を行い、夏休みの稽古の成果に大きな拍手が送られていました。また、第二部でも観世流能楽師の杉浦豊彦師ほかによる能「雷電」などに、秋風のそよ吹く境内を埋め尽くした観客は、幽玄の世界を愉しんでおりました。
 これからも同好の皆さまとともに、子どもたちに伝統芸能の素晴らしさを伝え、地域文化の向上と、観光振興にいささかでも寄与できればと願っております。

一流の能楽師による能「雷電」 子どもたちも練習の成果を披露
○問い合わせ先
宍粟市山崎町山崎386
 三谷 恭三
 電話 0790(62)2266
 
太子町
聖徳太子に思いを馳せて 〜紙芝居グループ 太子ものがたり〜
聖徳太子を学ぶ会 会長 鳥井 文博さん

 聖徳太子の足跡をたどり、教えを学ぶ『聖徳太子を学ぶ会』の発足から八年目です。聖徳太子ゆかりの太子町民として、太子の業績や「和」の精神について学び、「まちづくり」に繋ごうと考え、「聖徳太子を学ぶ会」の有志が集まり、平成二十年『太子ものがたり』という紙芝居グループを結成しました。
 図書館で調べたり、借りた本や各自が集めた資料などをもとに、時には、太子ゆかりの「四天王寺(大阪府大阪市)」や「達磨寺(奈良県王寺町)」に足を運ぶなど、熱心に、そして楽しみながら紙芝居づくりを行いました。
 約八か月、二十数回、試行錯誤の日々を重ねて、聖徳太子の生涯を十三枚の絵と物語にまとめることができました。
 これまでに、ふれあいサロンや地域の会合で披露する場を多数いただき、「まちの名前の由来や、聖徳太子のことをよく知ることができた」「楽しく聖徳太子を学ぶことができた」など、好評をいただいており、現在もたくさんの公演依頼がきています。
 太子町内はもちろん、他市町の方にも聖徳太子や太子町の歴史を知っていただきたいと思っていますので、『太子ものがたり』にお気軽に声をお掛けください。

太子ものがたりのメンバーです 心を込めて語ります
○問い合わせ先
太子町立中央公民館
 電話 079(276)0101