「笑い」が健康に与える良い影響については、古代ギリシャで喜劇を観ることが病気の治療法と見なされていたり、紀元前の中国の医学書に「笑いは健康に良い」と書かれていたりするなど、古くから知られていました。最近では「笑い」の効用に関して、科学的に研究する動きも注目を集めています。“笑う”ことで脳内モルヒネが分泌されて痛みを緩和したり、がん細胞などを死滅させる細胞を増やすなど様々な成果が発表されています。
また、「笑い」は、人間関係で生じる緊張や摩擦を緩和し、相手を思いやる心を広めるなどコミュニケーションを円滑にするパワーも秘めています。
「はりま八十八寄席」は、こうした「笑い」の効用を地域に根付かせることにより地域社会への貢献を目指すものです。
地域の高齢者施設などを通し、寄席の開催を広くご案内して、ご年輩の方々をはじめとする地域の方々が日頃のストレスを解消し日常生活を前向きに送る一助とすることで、心の健康に寄与することを目的とします。
姫路は、上方落語の復興に尽力された人間国宝・桂米朝師匠を輩出した地でもあり、「はりま八十八寄席」は、こうした縁のある地域の方々にわが国の誇るべき伝統文化として落語の素晴らしさを広く知り、楽しんでいただき、その発展に寄与していきたいとも考えています。
 |
 |
ハーベスト医療福祉専門学校での熱演 |
笑いと熱気で包まれる会場 |
|