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ネットワーク123号 北播磨

グループの紹介
 
多可町
夢の結晶 心の伝承 【播州歌舞伎】
播州歌舞伎クラブ

 昭和六十三年多可町立中町北小学校が、この地に根付く播州歌舞伎を「特色ある学校づくり」に取り入れ、中町北小学校播州歌舞伎クラブを誕生させました。その後、播州歌舞伎のさらなる伝承活動を展開するため、平成六年に地域住民や中町北小学校卒業生を対象にした教育委員会の中央公民館播州歌舞伎クラブが発足しました。プロの一座から指導を受けながら外題や所作・化粧法の習得に努め、地元を中心に公演活動を行っています。
 近年その活動や技能が認められ、県内外の催しで公演する機会が増え活動が充実してきました。平成十六年には、「第一回全国ふるさと歌舞伎フェスティバル」(東京NHKホール)に、また、平成十八年には「全国民俗芸能大会」(東京日本青年館)に招かれ、播州歌舞伎 寿式三番叟を披露し好評を博しました。
 さらに、地元住民による「播州歌舞伎ファンクラブ」も発足し、公演の補助から舞台大道具の製作までを行うなど、播州歌舞伎を応援する体制が整い、各団体が活発に活動しています。

絵本太功記十段目尼ヶ崎の場 寿式三番叟
○問い合わせ先
多可町教育委員会 社会教育課
 電話 0795(32)1250
 
西脇市
伝統文化の継承と子ども達の成長を求めて
西脇市いけばな協会 会長 古丸 健甫さん

西脇市を代表する建築物、国登録有形文化財「旧来住家住宅」は、旧市街地の中心にあります。家屋は、明治以降に多用された中廊下式の平屋造で裏手に大きな白壁の蔵を持つ大正初期の和風建築です。
 西脇市いけばな協会では、この貴重な空間を活用し子ども達を対象に、いけばな教室を開いています。教室では「お願いします」のお辞儀の後、花材の説明が終わると子ども達は小さな手で固い幹を裁ちます。背筋を伸ばした真剣な面持ちで、花と向かい合い、自分と向かい合っています。
 日本の伝統文化では、礼儀・作法が重んじられ、一見窮屈そうに見えますが、元をたどれば相手への気配りに依るところが大きいのです。旧来住家住宅は、礼儀・作法を求める空間であり、同時に気配りを実践する場でもあります。日常では味わうことのできないこの空間で子ども達は成長しています。
 地域の子ども達は、地域の力で育てる。私たち西脇市いけばな協会は、次代を担う子ども達の成長を願い、いけばなを通してこれからも旧来住家住宅で指導を続けていきます。

さあ始めましょう 真剣なまなざし
○問い合わせ先
 西脇市西脇七九〇‐一五
 西脇市教育委員会 生涯学習課
 電話 0795(22)5996
 FAX 0795(22)6015