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ネットワーク123号 淡路

グループの紹介
 
淡路市
郷土芸能「獅子綱渡り」を地域で保存・伝承
淡路市中田地区 植松 武夫さん

 「獅子綱渡り」は、伊勢の森神社春祭りで奉納される郷土芸能で、猿と獅子が梯子から張られた約六十mの綱を命綱なしで渡るものです。江戸時代から三百年近く続く伝統行事で、当時流行した牛馬の疫病を鎮めるため三重県の伊勢神宮から分霊を受け、祭りを催したことが始まりです。現在、淡路市無形文化財に指定され、無病息災や家内安全を願い、例年四月十一日に近い日曜日に催されます。
 祭りでは、神事、拝殿前での獅子舞奉納に続いて、舞台を地上約十mの梯子の上に移し、五本の扇子を口や両手で持って舞う「松づくし」や、鮮やかな着物をまとった舞踊などの曲芸を披露した後に、クライマックスの「獅子綱渡り」を行います。
 例祭を担当することとなった町内会では、一月下旬頃からほぼ毎日、祭りで奉納する「獅子綱渡り」をはじめとする「獅子舞」、「松づくし」の練習を積み重ねます。
 また、近年、中田小学校の六年生の児童が、この郷土芸能「松づくし」、「獅子舞」などを学習発表会の場において披露するなど中田地区では住民一体となって「獅子綱渡り」をはじめとする伊勢の森神社春祭りの保存・伝承に取り組んでいます。

獅子舞 獅子綱渡り
○問い合わせ先
淡路市中田 植松 武夫
 電話 0799(62 )3297
 
南あわじ市
県最南端に点した合唱の灯をいつまでも
うずしお混声合唱団 萩原 重幸さん
 「合唱を楽しむ仲間をつくろう」と、有志が集まってできたこの合唱団も迎えて三十年。スタートは旧南淡町中央公民館が開館する前年の昭和五十三年でした。メンバーの移り変わりはありますが、当初からの団員も数名おり、現在は三十一名。
 一時は混声四部合唱に取り組んだこともありますが、慢性的な男性不足の中、形は混声三部合唱です。
 淡路島内では、兵庫県主催の音楽祭、淡路合唱連盟主催の合唱祭が年に一回ずつあり、この催しへの出演が大きな目標になります。
 しかし、過去には「赤とんぼ音楽祭」や「ふれあいの祭典全県イベント」に出演したこともあります。
 平成十三年の春、国営明石海峡淡路島公園のオープンを記念するランドスケープオペラ「春・花祭りの輪の中で」に淡路の合唱仲間と一緒になって、赤・黄・緑の派手な装いで出演できたこと、十七年夏のドイツ・リンブルク男声合唱団との交歓、二十年春の合唱祭で、兵庫県合唱連盟の森理事長さんから「混声三部とは思えない分厚いハーモニーが表現できている」とご講評いただいたことなど、忘れられません。
 兵庫県の最南端に点した小さな合唱の灯ですが、いつまでも消さないようにと、仲間は意気盛んです。


淡路ふれあいの祭典で、うずしお少年少女合唱団と一緒に 毎月の第1・3水曜日が定例の練習日です
○問い合わせ先
南あわじ市賀集福井372-4
 白瀬 晋生(しらせ くにお)
 電話 0799(54)0557