『今は昔、加西の里に竹取の翁といふものありけり』
竹の旺盛な繁殖力、竹林管理者の高齢化や後継者不足…。このような背景から急激に増加する放置竹林は、里山の植生を脅かし、シラサギ・カラスなどの有害鳥獣の温床となっています。また、民家や道路に覆い被さり、ゴミの不法投棄など生活環境への影響も懸念されています。そこで加西市は、放置竹林の拡大防止と竹材の有効活用を目的とした「かぐや姫プロジェクト」を立ち上げました。
平成二十年十月、かぐや姫プロジェクトボランティアの呼びかけに、市内外から二十名(男性十七名、女性三名)の参加があり、このメンバーで五回の竹林整備、炭焼き作業を行いました。焼き上がった竹炭は「加西市立善防園(知的障害者通所授産施設)」の入所者が加工を担当し、かぐや姫プロジェクトと善防園とのコラボ竹炭「かぐや姫の消臭炭」として商品化しています。
地域の、地域による、地域のためのかぐや姫プロジェクトは、住民参画による地域おこし、そして、人と共生する自然環境づくりへの環境貢献のシンボルとして活動を広げています。皆さんもこのプロジェクトで、一緒に汗を流してみませんか!!
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繁茂した竹やぶ整備 |
善防園とのコラボ竹炭「かぐや姫の消臭炭」 |
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